宮本武蔵


しばたん画伯

ステージ

第一話「関ヶ原の戦い」 西軍VS東軍
第二話「村落救出戦」 農民VS山賊
第三話「京洛動乱」 豊臣軍VS徳川軍VS牢人衆
第四話「大坂の陣」 豊臣軍VS徳川軍
第五話「江戸城攻略戦」 豊臣軍VS徳川軍
外伝「天正御前試合」 宮本武蔵VS豊臣=徳川軍

武器

第一武器 双剣 基本攻撃力21
第二武器 無念夢想 基本攻撃力31
第三武器 天地円明刀 基本攻撃力39
第四武器 石裂岩刀剣 基本攻撃力48
 

石裂岩刀剣

属性:修羅
攻撃+20+15+13=+48
無増+19+16=+35
範囲+16+14=+30

詳細データ

「データ」
 
身長 175cm
立場 剣豪
武器 二刀
金子英彦
出現条件 阿国・蘭丸以外の全キャラクターが出現すると使用可能
称号 播磨の暴れ者
→漂流の武芸者
→無敗の剣豪
→二刀の達人
→天下一兵法者
→剣聖
 
 
「習得技能」
 
階級1  天流・1
階級5  立志の才・1
階級10  虎乱・1
階級15  千金・1
階級20  真眼・1
階級25
階級30  獅子奮迅 天流・2
階級35  立志の才・2
階級40  虎乱・2
階級45  千金・2
階級50  真眼・2
 
 
「アクションボイス」
 
弱攻撃 とうっ
中攻撃 せいっ
強攻撃 とりゃあ!
攻撃締め とおおおうっ
無双奥義 くらえ!
無双秘奥義 後悔するぜ?
無双秘奥義締め 俺は無双だ
ダメージ弱 くっ
ダメージ中 くそっ
ダメージ強 ぐわっ
K.O. うわあああっ
 
 
「戦況メッセージ」
 
敵武将撃破 敵将、討ち取ったり!
1000人撃破名乗り 俺の剣こそ、天下無双だ!
1000人撃破誉め 俺がいなきゃ、あんた天下無双だぜ!
100人撃破名乗り 俺の剣に敵はないぜ!
鼓舞名乗り うおおっ キタぜ!
誉め(目上へ) エライのに、やるな、あんた
誉め(目下へ) 飛ばしてんな、あんた
誉め(その他) いい腕をしてるな
苦戦中 絶対、生き残ってやる・・・
救援邂逅(目上へ) すまない・・・俺が援軍をもらおうとは・・・
キャラクター選択 天下無双の剣さばき、見せてやるぜ
特殊攻撃1 見切ったぜ!
特殊攻撃2 俺は無双だ!
邂逅A あんたは、俺に勝てない
邂逅B 宮本武蔵は天下無双だ!
邂逅C 極意、つかんでみせる
特殊邂逅A 無敵・・・それが俺だ
逃亡A 俺はまだ負けてねえ
逃亡B 今は、生き残るんだ・・・
特殊逃亡A あんたが最強かもな
死亡A 剣に生きれば剣に死す宿命・・・かよ
死亡B 見えた・・・! へへ・・・今悟った・・・ぜ・・・
勝利ポーズA 剣の道・・・極めてやるぜ・・・
勝利ポーズB 人を活かす剣・・・いつか・・・
勝利ポーズC 俺の剣が、道を開くぜ
 
 
「双六メッセージ」
 
開始直後 剣の極意・・・究めてやるぜ!
サイコロ前 俺の剣さばき、見てびびんなよ!
レベルアップ 剣の極意・・・見えてきたぜ!
旗全入手 やっぱ俺が無双だな あばよ!
大出費 やっちまった・・・!
大連鎖 俺の剣に敵はねえ!
チャレンジ 宮本武蔵は天下無双だ!
チャレンジ成功 敵将、討ち取ったり!
チャレンジ失敗 何度でもかかってきな!
ゲーム終了時1位 俺の剣こそ、天下無双だ!
ゲーム終了時2位 俺の上がいるなんて・・・ありえねえ!
ゲーム終了時3位 悔しい・・・悔しすぎるぜ!
ゲーム終了時4位 俺って実はたいしたことねえのか・・・?

※参考:戦国無双2公式設定資料集 お銀氏提供



シナリオ

1「関ヶ原の戦い」1600

ムービー“オープニング 関ヶ原の武蔵”

武蔵
「必ず・・・生き残ってやる・・・」

宮本武蔵は、無敵の剣豪である。
少年時、天下無双を名乗る武芸者を倒し、
以来、無敗。自ら天下無双を名乗っていた。

武蔵は、名を上げんと故郷を飛び出し、
西軍で関ヶ原の戦いに参加。

だが、天下分け目の戦いは、個人の武勇が、
勝敗を左右できるところではなかった。

圧倒的な敗勢。倒せども次々と湧き出る敵。

武蔵は、生き残るための逃走を開始した。

「俺は無敵だと思ってた
 小さかったぜ
 第一話、関ヶ原の戦い
 剣の道、究めてやるぜ!」

家康
「三成・・・ついに退いたか!
 天下分け目の決戦、この家康が勝利した!」
小早川秀秋
「ようし、西軍の残党、残らず討ち取るのだ!」
武蔵
「もう勝敗は決まったじゃねえか
 まだ殺し合いをしようってのかよ・・・」
小早川秀秋
「ここで手柄を立て、徳川殿への忠誠を示すぞ!」
武蔵
「宇喜多の殿様が危ねえ!」
佐々木小次郎
「殺し合いが始まった・・・ああ・・・堪らないよ
 僕も愉しませてもらわないとね」
平塚為広
「うぁっ! 何、奴・・・」
佐々木小次郎
「弱いなあ 斬れば斬るほど物足りないよ」
武蔵
「とにかく生き残るんだ ・・・俺だけじゃねえ
 宇喜多の殿様も、他のいろんな奴らもだ!」
稲姫
「天下の泰平を乱す者・・・ 討ちます!」
島津豊久
「伯父上! 早くお逃げください! 後は私が!」
義弘
「豊久、わしは最後まで武士なのだ
 ゆえに最後まで諦めぬ 家康の首を獲るぞ!」
寺沢広高
「島津を止めねば・・・ な、うあっ!」
佐々木小次郎
「なあんだ、東軍も他愛ないや」
家康
「ほう。西軍にも見事な武士がいるようだな
 討ち取ったものには、褒美をやろうぞ」
武蔵
「くっ・・・今はたそがれてる場合じゃねえか!」
佐々木小次郎
「ああ・・・いいにおいがする 僕の好きなにおいだ
 君はきっと斬りがいがある・・・早く僕の所においで・・・
 そしたらいっぱい、いっぱい斬り刻んであげるから」

武蔵
「ふう・・・何とか切り抜けたぜ・・・」
忠勝
「宮本武蔵・・・巷にて無敗の剣客と聞く
 さてこそはの戦いぶりよ」
家康
「ただ者ではないのう 捨て置くと厄介じゃな」
忠勝
「後は我々にお任せを 殿の身は泰平の礎」
家康
「うむ、任せたぞ、忠勝 そなたも無事に戻れ」
義弘
「家康! 逃がしはせぬ!」
宇喜多秀家
「家康が退却する・・・ 今だ!
 全軍、よく奮戦した 退却せよ!」
半蔵
「動乱の大種・・・滅す」
松平忠吉
「父上、こちらへ!」
武蔵
「忍びか・・・てめえはなぜ戦う?」
半蔵
「主の命・・・ 影のすべてなり」
武蔵
「俺の、すべては・・・」
宇喜多秀家
「武蔵、無駄に死ぬでないぞ」
武蔵
「大丈夫だ 殿様よ、俺はあんたのほうが心配だぜ」
家康
「全軍怯むな! 戦の勝利は我らにあり!」
義弘
「時の流れは止められぬ、か・・・
 ばくちは仕舞いだ! 国元で酒をあおろうぞ!」
武蔵
「一対一で何度も斬り合って、無敵のつもりでいた
 だが、俺の剣なんて、実際は何の力もありゃしねえ
 俺が究めようとしてたモンって、なんだよ!」
佐々木小次郎
「・・・見つけた」

実機ムービー

佐々木小次郎
「強者のにおいだ
 やっと斬りがいのある男が現れたな」

佐々木小次郎
「生き残れ。再会の時、君に最高の死を贈ろう」
武蔵
「ざけんじゃねえ!」


2「村落救出戦」

関ヶ原の戦いは東軍の勝利に終わり、
西軍とその総大将・石田三成は露と消えた。

宮本武蔵は、阿鼻叫喚のごとき
戦場を切り抜け、生きて脱した。

だが、その眼前には西軍の残党狩りを名目に
村を襲う山賊がいた。

脳髄が焼けつくような怒りを覚え、
武蔵は、単身、餓狼の群に突っ込んでいった。

「人斬りの剣だ、てめえらのは
 剣客じゃねえ!
 第二話、村落救出戦
 剣の道、究めてやるぜ!」

頭目
「野郎ども、今日も大暴れしてやんな!」
民兵
「ど、どなたか村をお助けくだせえ!」
武蔵
「弱え奴いたぶるのがてめえらの剣かよ 許せねえ!」
副頭目
「大人しくしねえと命はねえぞ!」
民兵
「村のため・・・ここで逃げ出すわけにはいかねえ!」
副頭目
「野郎ども、やっちまいな!」
民兵
「あ、ありがとうごぜえます
 俺らの村・・・これ以上好き勝手させねえ!
 オラたちの怒りを喰らえ!」
武蔵
「あ、こら、無茶すんじゃねえ!」
副頭目
「かかったな!
 野郎ども、砦が手薄だぜ! 潰しちまいな!」
民兵
「か、囲まれてしまった!」
副頭目
「野郎ども、今のうちに有り金奪っちまえ!」
民兵
「だ、誰か! お助けください!」
副頭目
「逃がしゃしねえぜ!」
武蔵
「俺を閉じ込めて村を襲うってか・・・ 汚ねえ奴らだ
 いいぜ 力の差、見せつけてやる!」
頭目
「野郎ども、逆らう馬鹿に痛い目見せてやんな!」
民兵
「村のため・・・ここで逃げ出すわけにはいかねえ!」
頭目
「野郎ども、やっちまいな!」
副頭目
「おい! 格の違いってのが全然分かんねえな!」
頭目
「よっぽど痛い目に遭いてえらしいな ああん?」
民兵
「ありがとうございます、旅のお方!」
武蔵
「村は救った・・・でも
 結局、俺のも俺より弱え奴を斬るだけの剣か・・・
 俺は・・・俺は、剣で人を活かしたい・・・!」


3「京洛動乱」1611

宮本武蔵は山賊を倒した。
そして、人を斬る以外の剣の道を探し始めた。

関ヶ原の決戦後、天下は徳川になびき、
家康は、将軍に任じられ、幕府を開く。

これに対して大坂・豊臣家当主・秀頼は
徳川との武力衝突を避けるため
家康と二条城で会見することにした。

だが家康の謀臣・本多正信は、
この機に秀頼を亡き者にせんと、
策をめぐらす。

正信は剣客・佐々木小次郎を京に放った。

「人斬りの道具じゃねえ、剣は
 絶対あんだよ、人を活かす剣が!
 第三話、京洛動乱
 剣の道、究めてやるぜ!」

ムービー“人を斬る剣”

牢人
「豊臣に仕官が決まってよかったな
 だが徳川と戦になると噂だぞ
 望むところよ
 気をつけろぃ
 ぼやっとすんなや」
佐々木小次郎
「クズを斬っても、刀が汚れるだけだなあ
 よかった・・・君がいた
 宮本武蔵なら斬りがいがある」
武蔵
「・・・小次郎」
佐々木小次郎
「説明しよう・・・
 今、二条城で家康と秀頼が会見してる
 僕が牢人を挑発して騒ぎを起こす それを・・・
 家康暗殺を企む豊臣の陰謀と難癖をつける
 そして秀頼を討つ・・・
 そういう企みだ」
武蔵
「何のつもりだ?」
佐々木小次郎
「宣言だよ 君を含め、秘密を知った者は・・・
 すべて消す!
 特に君とは関ヶ原の約束もあるのでね」

加藤清正
「秀頼様! 二条城を牢人衆が取り囲んでおります!」
豊臣秀頼
「なぜ牢人衆が、そのようなことを・・・」
家康
「秀頼様、残念じゃ・・・ わしの暗殺を企むとは・・・」
武蔵
「秀頼を助けにいかねえと、まずいよな・・・」
佐々木小次郎
「まずは秀頼を消す 君はその後だ
 牢人ども、存分に暴れろ! さもないと・・・殺すよ?」
家康
「あとは任せたぞ」
武蔵
「狸は逃げやがったな・・・」
佐々木小次郎
「武蔵、君と僕はいつも惹きつけあってる
 関ヶ原でも、今日の出会いも、運命を感じるよ」
武蔵
「関わっちまったからには助けてやらあ」
豊臣秀頼
「助けてくれるのですか、ありがたい」
武蔵
「とにかく逃げな 天下無双の宮本武蔵が守ってやる」
佐々木小次郎
「クズはクズらしく頑張ってよ 死ぬ気でね・・・」
武蔵
「俺が大将のふりをして、敵を引きつける!
 その隙に逃げな!」
豊臣秀頼
「武蔵殿、かたじけない・・・」
加藤清正
「武蔵・・・頼む、どうか秀頼様を守ってくれ
 今回助かっても、また家康は秀頼様に牙を剥く・・・」
武蔵
「俺様が豊臣秀頼だ! 何人でもかかってきな!」
幸村
「武蔵とやら! 真田幸村、貴殿に助太刀いたす!」
武蔵
「なぜ味方する 俺は強ええ 一人で十分だ!」
幸村
「一人が皆のため、皆が一人のため力を尽くす・・・
 それが義だ、と私の友が言っていたから・・・」
牢人
「と、豊臣秀頼がいたぞぉー!」
武蔵
「いいね、その調子で頼むぜ!」
牢人
「豊臣秀頼がいるぞ! 討ち取ったら大手柄じゃ!」
武蔵
「こんなモンだろ
 義・・・ね 何か分からねえが・・・ぐっと来たぜ
 幸村、よろしく頼んだ!」

稲姫
「秀頼様は意外に手練れです 締めてかかりなさい!」
本多正信
「しかし、殿の暗殺を企てるとは許せませぬなあ」
武蔵
「来やがったか 俺の演技もなかなかのモンだな」
加藤清正
「よくぞきてくれた!」
武蔵
「必死だな 何でそんなに秀頼にこだわるんだ?」
加藤清正
「亡き秀吉様への恩義 それが拙者のすべてだからだよ
 必死じゃよ 必死でなくては嘘じゃ!」
忠勝
「いたずらに追わずとも、待ち構えていればよい」
稲姫
「家康様の時代・・・あなたには邪魔させません」
佐々木小次郎
「ああ・・・武蔵、すごいよ すごい斬りっぷりだね
 僕も君も人斬りの才がある 素晴らしいよ・・・」
半蔵
「主の敵・・・滅す・・・」
忠勝
「その剣技、拙者が見定めよう」
本多正信
「無双を名乗る奴らなぞしょせん食い詰め牢人よ
 ん? 本能寺にて秀頼目撃との報告とな? ほう・・・」
武蔵
「ようやく逃げ切ったかい、大将!」
豊臣秀頼
「これで大坂に帰れる! 武蔵殿、感謝いたします
 武蔵殿、この恩義、決して忘れません」
武蔵
「大分見えてきた気がするぜ・・・人を活かす剣・・・」
佐々木小次郎
「やれやれ、せっかくお膳立てしたのに ダメだねえ
 ま、君と戦えれば僕は満足だけどね」
幸村
「あやつが裏で牢人たちを操っていたのか!」
佐々木小次郎
「武蔵と僕の勝負を邪魔する奴は許さないよ?」
武蔵
「くっ、小次郎め・・・ 確かにてめえは強ええ!
 だが、てめえの剣は人斬りの剣だ!」
佐々木小次郎
「・・・剣は人を斬るためのもの 他に目的はないよ?
 だから、僕はそれを極めるんだよ、武蔵
 無様だなあ 僕が萎えちゃったらどうする気?
 ようやく君と戦える 関ヶ原の約束、果たそうか」
武蔵
「てめえっ! 人の命を何だと思ってやがる・・・!」
佐々木小次郎
「やはり君との命の削り合いは面白いなあ
 また一年後殺し合おう? 愉しみだよ」
武蔵
「小次郎・・・! てめえ・・・違うんだよ!」


4「大坂の陣」1615

ムービー“巌流島”

佐々木小次郎
「武蔵、待ちかねたよ
 約束通り、君に最高の死を贈ろう」
武蔵
「笑止 生きて帰るつもりなら、なぜさやを捨てた」
佐々木小次郎
「幼稚な挑発、必死だねえ」
武蔵
「必死だよ」
佐々木小次郎
「跳ねるかい、そこで
 きれいに捕らえたよ
 燕返し!」
武蔵
「小次郎、敗れたり」

宮本武蔵は京から秀頼を無事に逃がした。

その翌年、約定通り、武蔵は小次郎と、
巌流島にて果し合い、ついに小次郎を倒す。

その後、徳川と豊臣の対立はいよいよ激化。
秀頼と、京洛の動乱で知り合った真田幸村に
請われ、武蔵は大坂城に入る。

これに対し、家康率いる徳川軍が
大坂城に攻め寄せ、これを包囲。

圧倒的な敗勢の中、豊臣家の存亡を懸けた
戦いが始まろうとしていた。

「確かに一歩前に進んだぜ
 掴んでやる、人を活かす剣を
 第四話、大坂の陣
 剣の道、究めてやるぜ!」

家康
「今日この日に、戦国を終焉させ泰平の世を築く!」
豊臣秀頼
「この戦で戦乱の時代は終わるのだな・・・」
幸村
「天守の敵を片付け、外に打って出る!」
家康
「全軍進め! 大将首を獲るのだ!」
幸村
「来るか・・・
 私は友情のため戦っていた
 だが今や、三成殿は亡く、兼続殿は敵・・・
 私は、何のために戦っているのだ
 武蔵、助太刀感謝する」
武蔵
「それが義・・・だろ? それに・・・あんたといりゃ
 人を活かす剣、見えてきそうなんでね
 真田丸にゃ、あんたの友、兼続が頑張ってっが・・・
 幸村・・・この戦、真田丸を落とさんと勝てねえぜ」
幸村
「武蔵、分かった 兼続殿を・・・討つ」
家康
「天守を砲撃する! 準備せよ!」
幸村
「その前に大筒を破壊するまで!」
稲姫
「殿、稲が参ります!
 もはや大坂城は落城寸前! あとは天守のみ!
 秀頼様の御首頂戴し、泰平の世を築くのです!」
幸村
「自慢の大筒は使えぬぞ どうする家康」
家康
「大勢は変わらぬ 正攻法で勝つまでよ」
政宗
「さて、時勢に逆らう馬鹿どもの相手をしてやるか」
幸村
「真田丸の門が開いた・・・ 兼続殿が呼んでいるのか・・・
 徳川本陣の守りが堅い 真田丸を落とさねば勝てぬ
 兼続殿の守る真田丸を落とさねば・・・」
政宗
「わしの邪魔をするか・・・ 面白い!
 馬鹿な・・・このわしが失敗するだと・・・!」

実機ムービー

兼続
「勝ち目なき戦に死を求めるか、幸村」
幸村
「兼続殿、お変わりないようですね」
兼続
「私は・・・無口になったよ
 お前も私も生きる意味をなくした
 ここで仕合って終わりにしよう」

武蔵
「抜け殻だな、兼続・・・」
兼続
「ならば斬るか、人斬り」
武蔵
「俺の剣はまだ人を活かせねえのか・・・!」
幸村
「これで、徳川本陣の守りは薄くなる・・・」
家康
「敵の猛攻に、味方が崩れてきおったか・・・」
豊臣秀頼
「全軍、総力で打って出よ!
 豊臣は滅びぬ! 徳川の世など認めぬ!」
兼続
「義をなくした私には・・・三成に合わす顔がない・・・」
稲姫
「邪魔する人は、誰であろうと許しません!
 私では、父上のようにお役に立てないのですね」
幸村
「いかん・・・秀頼様が・・・
 武蔵! 秀頼様を頼んだ!」
武蔵
「分かった 大将は任せろ!
 天下を手中に収めた男の強さ、見せてもらう」
家康
「武蔵、天下無双の兵なり・・・」
武蔵
「家康は家康なりに、天下を活かすため必死だった・・・
 その気迫・・・剣から学ばせてもらったぜ」


5「江戸城攻略戦」

天下人、すなわち天下で最強の男・家康は、
大坂の陣で、宮本武蔵の剣に倒れた。

敗れた徳川勢は二代将軍・秀忠を中心に、
江戸で再起を図る。

これに対し真田幸村は豊臣秀頼を擁し、
天下統一のため江戸を攻めた。

武蔵もともに江戸の雪を踏む。

だが関東の闇に巣くう風魔が、
世に混沌と乱をもたらさんと、
機会をうかがっていた。

「まさか乱世まで斬っちまうとはな
 これが最後の戦だぜ!
 第五話、江戸城攻略戦
 かすかだが見えたぜ・・・俺の剣」

幸村
「義の志・・・絶やしはせぬ!
 秀忠は天守にいるはず! 全軍、突撃せよ!」
武蔵
「俺は人を活かす剣、見出せるのか・・・?」
孫市
「最後の夢・・・賭けさせてもらうぜ、政宗!」
武蔵
「あんたらすら活かせねえ剣に意味はねえ
 あんた、いい顔してんな 歴戦の戦さ人の顔だ」
孫市
「男に褒められちまうとはな 行くぜ!」
幸村
「秀頼様に敵を近づけるな
 江戸城へ進軍を開始する!」
武蔵
「一人で生きてるつもりでいたが
 気がつきゃ、こんな大勢の中にいる
 いろいろ気付かされるな
 やけに守りが薄いな・・・
 こっから天守に行けるみてえだな」
幸村
「城が静か過ぎる・・・
 武蔵、手分けして様子を探るぞ!」
兼続
「友を失った・・・志を捨てた・・・そして友の心を裏切った
 私は義を・・・すべてを失った もう何も見えぬ・・・
 ならば、せめて上杉家のためだけに働こう
 たとえ失った義に私が殉じるだけだとしても・・・」
大久保忠隣
「来たな・・・ かかりおったわ!
 来たか・・・ 哀れなり・・・ここが貴様の墓場よ!」
兼続
「ここでともに死んでもらおう・・・」
武蔵
「どういうことだ! 秀忠はここじゃないのか!」
幸村
「兼続殿が自ら火を・・・! 義に殉じんというのか」
上杉景勝
「兼続・・・我らを想うそなたの志、無駄にはせぬ!
 たとえ徳川が犬と化すとも我らも逃げずに戦おう!」
政宗
「家康亡き後は・・・わしが、天下を担う!」
幸村
「いかん・・・秀頼様が・・・」
武蔵
「友を斬る・・・ 俺にはまだできねえかもしれねえ」
兼続
「前へ進め ・・・道を究めるとはそういうことだ」
幸村
「武蔵が中に・・・もしや・・・!」
武蔵
「幸村から、兼続は頭がいいとは聞いてたが
 これ全部兼続の策かよ やってくれるぜ」
兼続
「幸村・・・すまぬ・・・ 私は最低だな・・・」
幸村
「いいえ・・・友の誓い、忘れはいたしませぬ」
兼続
「まだ・・・友と呼んでくれるか・・・」
武蔵
「兼続・・・あいつ清廉に過ぎた
 あんな奴らが死ぬだけなんて世の中空しすぎる
 だから俺は俺の剣で人を活かしてえんだ・・・!」
幸村
「北東はまだ火の手が及ばぬ! 今は急ぎ秀頼様を!」

豊臣秀頼
「武蔵殿、ありがとう 私は一人ではないのだな」
武蔵
「やっとわかったかい、大将
 俺も、あんたらのおかげで、最近気付いたんだがな」
政宗
「貴様のお陰で、随分時代の流れが変わったようだな
 宮本武蔵・・・面白い男よ」
武蔵
「ああ、俺もお前みたいな器の男と戦えて嬉しいぜ!
 大分見えてきた気がするぜ・・・人を活かす剣・・・」
徳川秀忠
「もはや一人逃げる事など無意味!
 武士は武士らしく、戦って果てるまで!」
稲姫
「秀忠様は私が守ります!
 関ヶ原のころに比べ、いい顔になりましたね」
武蔵
「あんたたちとやり合ううち、俺も成長したのさ
 おかげで見えてきたぜ、人を活かす剣が!」
小太郎
「乱世の終末・・・かくも儚い、か・・・
 ならば、せめてもの手向け」
武蔵
「あの野郎・・・! 何のつもりだ!」
幸村
「風魔・・・おそらく関東奪還を狙っているのだろう・・・」
小太郎
「時が選ぶは、さらなる混沌か、それとも・・・
 人斬りか・・・ 腕に覚えがあるようだな」
武蔵
「まあな お前を倒して、また前に進ませてもらうぜ」
小太郎
「その剣、混沌をも切り裂くか・・・
 クク、愚かな・・・」
武蔵
「これで泰平の世が来るんだな・・・」

ムービー“エンディング 求め続ける道”

小太郎
「どうする?
 これで泰平の世が来る・・・
 人斬りは無用の長物だ」
武蔵
「道を求めるだけさ
 究めりゃ、人斬りの剣も
 人を活かすことができるだろうぜ」

ムービー“クレジット1”


外伝「天正御前仕合」

秀吉と家康が天下無双の将について論じた。

家康は本多忠勝を、秀吉は島左近を推し、
両者の優劣を決すべく、御前仕合が開かれた。

将を東西両軍に分け、東軍を忠勝が率い
西軍を左近が率い、模擬戦を行うのである。

宮本武蔵は、自らの器を試すべく、
天下の将ことごとくを倒さんと、
御前試合が行われている金ヶ崎へ向かった。

「天下の強者とやり合って
 人を活かす剣、見出してやる!
 外伝、天正御前仕合
 かすかだが見えたぜ・・・俺の剣」

忠勝
「最強を決める戦いとは、我が主君ながら酔狂な」
左近
「いいじゃないか 楽しもうぜ」
武蔵
「最強決定戦か・・・ 俺の力、試させてもらうぜ!
 最初は幸村か 相手に不足はねえ!」
幸村
「武蔵、参るぞ 真田の信念の槍、受けてみよ!」
佐々木小次郎
「・・・強者のにおいだ 僕も早く混ざりたいけど・・・
 ダメ・・・僕は武蔵としか戦わないって決めたんだから」
左近
「天下無双を名乗り諸国を旅しているというのは奴か
 どうだ忠勝殿 奴の力量、確かめてみないか?」
忠勝
「一時休戦か よかろう 御身との決着はその後だ」
武蔵
「俺が天下無双であることを示す!
 そのためにはここにいる全員をぶっ倒す!」
佐々木小次郎
「武蔵、約束して とっても強い君を僕に見せてよ
 邪魔者はすべて斬っちゃって・・・絶対だよ」
武蔵
「これだけ強者がそろってりゃ・・・
 刀を交えるうちに見えてくるかもな・・・人を活かす剣」
傾奇者
「最強なら俺らを倒していきな!」
武蔵
「格の違いを見せてやるぜ
 傾奇者ごとき片付けるのに手間取ってちゃ
 格の違いを見せつけられねえぜ!」
佐々木小次郎
「ああ・・・武蔵 今日の君はきれいなくらい強いよ
 頑張って・・・君は僕だけの獲物なんだから」
義弘
「おお、豊久 これは武士の戦 助けは無用・・・」
島津豊久
「無論、私も一個の武士として剣交える覚悟!」
武蔵
「熱いぜ それじゃ一対一で相手しねえと失礼だな!」
兼続
「おお! 景勝様がお越しくださるとは! ですが・・・
 かような義のかからぬ戦、お手を煩わせるまでも・・・」
上杉景勝
「分かった では下がろう・・・」
武蔵
「剣は、打ち込みの速さが大事だ
 奴らが退くまでに、全員討つ!」
小太郎
「混沌より戦を呼び得るもの、強者のみ・・・」
慶次
「武蔵、やるねえ 俺も手合わせ願おうか!」
武蔵
「俺もあんたとやり合えるの、愉しみにしてたぜ!
 風魔・・・!」
小太郎
「うぬの力、試させてもらおうか・・・」

左近
「ほほう、ここまで来るか やはりただ者ではないな
 いいだろう その力、俺が計ってやる」
武蔵
「よろしく頼むぜ!」
ねね
「子供は帰りなさい 危ないでしょ!」
武蔵
「最強に歳は関係ねえよ!」
ねね
「あらら、一本取られたね じゃ、試してあげるよ!」
武蔵
「すげえ気迫だ・・・
 気合い負けしてたまるかよ!」
半蔵
「いかに強くとも、影の刃はかわせぬ・・・」
武蔵
「その影の刃かわして、ついでにてめえを倒してやる」
佐々木小次郎
「ああ・・・武蔵 すごくいいよ
 君と会えるの、僕ほんとに楽しみだよ
 来たよ、武蔵 待っててくれた?
 最強の君におめでとうを言いたいよ・・・
 僕を、斬れたらの話だけどね・・・!
 武蔵の剣は人を活かすんだあ・・・すごいなあ」
武蔵
「まだ見えちゃいねえ だが必ず見つけてみせる!」
佐々木小次郎
「無理だよ 僕も君も、ただの人斬りなんだから・・・!
 おめでとう武蔵 人を活かす剣、見つかるといいね
 最強の君ならきっと・・・見つかるよ」
武蔵
「見えた! 見えたぜ・・・小次郎
 人を活かす剣、かすかだが・・・確かに・・・!」

ムービー“クレジット2”

お銀氏提供

戦国無双[武将]完全攻略