武田信玄(1521~1573)
|
cv郷里大輔(青二プロダクション) |
|
設定年齢:45歳 |
|
身長:180cm |
|
使用武器:軍配 |
|
将配 |
|
将軍配 |
|
風林火山配 |
|
国士無双 |
|
天孫降臨 |
|
是大神咒 |
|
一人称:わし |
|
冷静沈着にして果断な采配により、 |
越後の上杉謙信と並び称されれ稀代の軍略家。 |
「人は石垣、人は城」という信念で強力な家臣団を築き、 |
「風林火山」の旗のもと武田家の全盛期を創り上げた。 |
その実力は織田信長をも警戒させたほど。 |
京へ上洛する際には徳川軍をひとひねりで片づけ、 |
その威厳を天下に示して見せた。 |
|
|
|
「シナリオ集」
|
|
|
1「川中島の戦い」(1561) |
|
オープニング“風林火山、動く” |
|
信玄 |
「・・・・・・武田本隊を囮として敵の注意をひく。 |
幸村率いる別働隊が迂回。 |
背後より妻女山上の謙信の横腹をつつき、 |
本隊へと追い込み、せん滅する。 |
これ、啄木鳥が虫を燻り出すがごとく。 |
さあて、やるかね」 |
幸村 |
「はあっ たあっ」 |
くのいち |
「ふふっ」 |
謙信 |
「ふぅむ。来るか、宿敵」 |
|
謙信 |
「オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ |
毘沙門天よ・・・・・・我に力を与えたまえ |
この戦に勝利する、力を! |
八幡原の部隊を蹴散らすは、正道 |
炊煙が信玄の奇策ならば、海津城は手薄・・・・・・ |
謙信の進むべき道は正か、奇か」 |
信玄 |
「さて、謙信の相手をしてやるかね |
別働隊は海津城方面より、妻女山へ奇襲をかけよ! |
本隊は、兵を割いたこと悟られぬよう奮戦せよ!」 |
くのいち |
「こんな時に役に立つのが、アタシですよ |
謙信さ~ん? お留守ですか~?」 |
謙信 |
「さすが宿敵・・・・・・とでも言えばよいか」 |
信玄 |
「幸村の動きは、悟られておらぬようだな」 |
|
イベントムービー“啄木鳥見破ったり” |
|
武田軍兵士 |
「上杉軍、動きました! やったぞ! おお!」 |
信玄 |
「いや、啄木鳥にかかったにしては早い・・・・・・」 |
謙信 |
「謙信に陽動などいらず。宿敵、その首もらいうける!」 |
信玄 |
「やはり一筋縄ではいかんかぁ。さすがよ謙信」 |
|
信玄 |
「全軍、一旦退くぞ!」 |
幸村 |
「まさか・・・・・・! 本陣が危ない! |
皆、急ぎ本陣へ引き返すぞ!」 |
信玄 |
「別働隊が合流するまで、本陣を死守せよ!」 |
山本勘助 |
「謙信! 逃がさんぞ!」 |
信玄 |
「行くことは流れのごとし、とは、な・・・・・・ |
すまぬ信繁・・・・・・わしとしたことが・・・・・・」 |
|
イベントムービー“謙信単騎突入” |
|
謙信 |
「なんだ、その顔は? もっと戦を愉しもうぞ、宿敵」 |
|
幸村 |
「お館様ご無事で!」 |
信玄 |
「幸村、戻ったか! |
これで形勢逆転だ! 一気に押し潰すぞ!」 |
幸村 |
「そなたは一刻も早く本陣へ戻れ! |
ここは私たちで何とかする!」 |
くのいち |
「わっかりました~! くのいちの本領発揮ね!」 |
|
イベントムービー“みーちゃった” |
|
くのいち |
「にゃ~る♪ |
みーちゃった、みーちゃった、クフフフ♪」 |
|
くのいち |
「お館様ぁ~ご無事ですかぁ?」 |
信玄 |
「見くびるでない。わしなら心配無用 |
それより、幸村を助けてやれい |
あやつには、おことの助けが必要であろう」 |
くのいち |
「なんか含みのあるセリフ・・・・・・」 |
信玄 |
「がはは。まあ、おじさんだからのう」 |
謙信 |
「宿敵・・・・・・これならどうだ?」 |
信玄 |
「あの陣構え、絶えぬ攻撃・・・・・・車懸りの陣か! |
ならば、鶴翼の陣で迎え撃つ!」 |
謙信 |
「劣勢か・・・・・・勝負は預けたぞ、宿敵!」 |
信玄 |
「やれやれ、あれだけ暴れておいて逃げるのか? |
きついお灸を据えてやらんといかんなあ」 |
謙信 |
「貴様の力、見せろ! 宿敵!」 |
信玄 |
「おことは、相変わらず力を無駄に使っておる |
もっと力の使いどころを見極めんか!」 |
幸村 |
「お館様には、乱世を治める役目がある |
上杉謙信! 貴様の相手は、この真田幸村が承る!」 |
謙信 |
「退け・・・・・・己が器、謙信に値せず」 |
|
|
2「小田原城潜入」(1569) |
|
川中島の決戦は武田軍の勝利に終わり、 |
上杉謙信は越後へ退いた。 |
|
信玄は上洛の準備に取り掛かるが、それを |
こころよく思わぬ小田原の北条氏は、 |
武田との同盟を破り、塩を差し止める。 |
|
信玄はやむなく小田原に出陣した。 |
|
「北条の王道は塩で屈するものらしい。 |
今度も、わしはかっこいいよ」 |
|
信玄 |
「いやはや、小さき器じゃ。北条も・・・・・・ |
わしを妬むばかりか、裏切るとはなぁ |
挙句に塩まで止めよるとは、なんとも大人気ない! |
こんなことで時間を潰してる暇はないんじゃが・・・・・・」 |
半蔵 |
「・・・・・・信玄、滅せよ」 |
信玄 |
「乱波か・・・・・・うぅむ、ここでは厄介な敵だのう・・・・・・」 |
半蔵 |
「・・・・・・影は滅せず、光ある限り・・・・・・」 |
信玄 |
「北条の兵ではないな・・・・・・」 |
政宗 |
「奥州の独眼竜とはわしのことよ! |
地獄の鬼にも教えてやれ!」 |
信玄 |
「おことごときが竜を名乗るなど、十年早いのう |
もう一人の龍を見習うのじゃな」 |
|
イベントムービー“仁者謙信” |
|
信玄 |
「すまんなあ。おことの塩で領民も救われる」 |
謙信 |
「礼は無用 |
この謙信が宿敵は甲斐の民にあらず |
貴様だ、信玄」 |
|
信玄 |
「やれやれ、相手をしてやるしかないかの」 |
謙信 |
「さすがだ、宿敵・・・・・・また会おうぞ」 |
信玄 |
「戦でしか語れぬ、か・・・・・・難儀な男だのう |
覚悟を決めるがよい、氏政 |
わしと戦うことを決めた瞬間にな |
おことの負けは決まっておったのじゃ |
人は城、人は石垣・・・・・・歩む道を間違えたな |
立派な城を築こうが、所詮勝敗を決するは、人よ」 |
|
|
3「長篠の戦い」(1575) |
|
堅城・小田原城を陥とし、信玄は後顧の憂い |
を断った。 |
|
武田軍は上洛の途につくが、三河で織田信長 |
が三千挺の鉄砲を擁して待ち構える。 |
|
両雄との戦いが今、切って落とされよう |
としていた。 |
|
「撃たれれば痛いなあ。 |
撃たれれば・・・なあ。 |
今度も、わしはかっこいいよ」 |
|
信玄 |
「信長め・・・・・・何を企んでいるのやら・・・・・・ |
全軍、無闇に動くな! 織田軍と距離を取れ! |
騎馬軍団は武田の宝。失う時は滅びる時よ」 |
幸村 |
「お館様! まだ戦は始まったばかり |
すぐさま退けとは、全軍の士気に影響します」 |
信玄 |
「ふむ・・・・・・そうじゃな |
だが、始まってしまっては遅いこともあるんだな」 |
信長 |
「フン、これが信玄、か・・・・・・ |
武田は臆しておる、押し込んでやれ! 地獄にな」 |
内藤昌豊 |
「逃がすな! 武田の恐ろしさ、教えてやれ!」 |
信玄 |
「誘いか・・・・・・誘いの手を先に潰せば良いまでよ |
昌景を助けよ、敵の思い通りにさせるな!」 |
光秀 |
「私が、武田軍を動かして御覧にいれます」 |
信玄 |
「上には上がいることを知らぬ哀れな策士よ |
甲山が猛虎の戦振り、目に焼きつけるがよい! |
光秀とやら、何故このようなところにおる? |
信長とおことは相容れぬ |
それがわからぬおことではあるまい」 |
光秀 |
「・・・・・・御教授、痛み入る。お覚悟!」 |
|
イベントムービー“天恵” |
|
信玄 |
「今ぞ!」 |
幸村 |
「今だ!」 |
|
光秀 |
「読まれていましたか・・・・・・ |
厄介な敵ですね・・・・・・反転する!」 |
信玄 |
「幸村よ! 突撃の先陣を切れ! |
蹂躙せよ! 甲斐の虎たちよ! |
真っ先に織田本陣を踏み破った者を |
この戦一番の手柄とする!」 |
光秀 |
「これが、世に名高き武田騎馬軍団・・・・・・ |
見事・・・・・・あまりに見事な戦い振り・・・・・・」 |
|
イベントムービー“怒濤! 武田騎馬軍団” |
|
信玄 |
「突撃」 |
幸村 |
「駆けよ騎馬、燃えよ闘志! 一気怒涛に敵を討て!」 |
|
信玄 |
「さすがは幸村、見事よ! |
策士としての年季の違い・・・・・・見せてやるかね」 |
慶次 |
「さすがは信玄、そうこなくちゃ面白くない |
小細工抜きの真の戦、見せてやろうじゃないの |
鉄砲は確かに強いよ・・・・・・強いけどねえ」 |
幸村 |
「相手が、悪かったようだな」 |
慶次 |
「その通り! ・・・・・・そして、今のあんたもなっ! |
やれやれ、本陣がやられたか・・・・・・ |
やめだぁ、後は無駄戦よ」 |
信玄 |
「信長公よ、おことの自慢の鉄砲も |
わしの天才的策略の前では『無価値』かな?」 |
信長 |
「その軽薄さも策・・・・・・食えぬ男よ、信玄」 |
|
|
4「安土城攻略戦」 |
|
長篠の戦いで信玄は織田軍を破った。 |
|
信長は難攻不落の城塞・安土城に退き、 |
武田軍はこれを包囲した。 |
|
この時、信玄の背中を追いつづける白い影が |
安土に迫っていた。 |
|
「手間取ると、またしつこいヤツがなあ。 |
今度も、わしはかっこいいよ」 |
|
信玄 |
「安土の街を傷つけぬためにも、騎馬は使えん |
苦しい戦になるが皆、頼んだぞ」 |
くのいち |
「つらい仕事を頼むことが信頼って、勘違い」 |
光秀 |
「信長様、城下を荒らしては、民が苦しみましょう |
ここは城内に敵を誘い込み、討つべきかと」 |
信長 |
「・・・・・・信玄はそう考える、か |
光秀・・・・・・街に火を放て。うぬの手で、な」 |
光秀 |
「何を申されます!」 |
信長 |
「信玄を足止めせよ。ヤツは騎馬を使うまい」 |
光秀 |
「今を壊さなければ、未来はない・・・・・・ |
その考えは間違っていない・・・・・・だが・・・・・・ |
機も良いでしょう。火計は失敗です、退きます!」 |
信玄 |
「本隊は正面を迂回! 西門を攻めるぞ! |
幸村、正門を攻めよ! 敵の目を引きつけるのだ! |
やれやれ・・・・・・随分凝った仕掛けじゃな」 |
慶次 |
「あんたほどの英雄を迎えるんだ |
最高の舞台を、用意しなくちゃな」 |
幸村 |
「素晴らしい仕掛けだ。さすがは安土城 |
とでも、誉めておけばよろしいですかな?」 |
慶次 |
「あんたもだいぶ洒落がわかるようになったな |
だが、この槍に洒落は通じないぜ」 |
幸村 |
「すべての門を塞がれたか・・・・・・」 |
くのいち |
「こんな時に役に立つのが、ア・タ・シですよ♪ |
チョチョイと燃やして、通れるようにしましょ |
あらやだ・・・・・・」 |
幸村 |
「どうした?」 |
くのいち |
「道間違えちゃった。ごめんね♪ こっち |
ここだね~。しばしお待ちをっ!」 |
信玄 |
「何という兵器じゃ・・・・・・だが |
敵に乗れるということは、味方もまた乗れるな」 |
くのいち |
「アタシの調べだと、倉庫は二つだね~♪」 |
光秀 |
「このままでは、何も解決しない |
信長様に、真意を聞かねば・・・・・・なりません」 |
信玄 |
「明智光秀、不憫な男よ |
あの男を信長から放ってやらねばな」 |
光秀 |
「追っ手か・・・・・・ |
ここは相手にしている場合ではない、振り切るぞ!」 |
信長 |
「来たか、信玄」 |
信玄 |
「そう構えるな。おことを討ちに来たのではない |
おことをな・・・・・・からかいに来たんだよ |
信長公、立派な城を作ったなあ |
魔王の城などと呼ばれ、哀れと思わぬか?」 |
信長 |
「人は石垣・・・・・・人は城・・・・・・であろう |
信長は魔王を止めぬ。安土は魔王の城よ」 |
信玄 |
「光秀よ、信長公には挨拶をしておいてやったぞ |
おことはな、わしの臣下こそふさわしいそうじゃ」 |
光秀 |
「その言葉が策、偽りであることはわかる |
しかし、真でもあるのかも・・・・・・しれないな」 |
信玄 |
「光秀を死なすな! 守りぬけ! |
死なせば、この後武田に味方する者はいなくなる |
光秀! しっかりせぬか! |
武士なれば、生きて信長を止めて見せよ!」 |
光秀 |
「不甲斐ない味方で、申し訳ありませんね」 |
|
イベントムービー“白い奴” |
|
謙信 |
「オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ |
闘争だ・・・・・・宿敵」 |
|
信玄 |
「むう、このクソ忙しいのに余計な奴が来おった」 |
くのいち |
「戦バカきた~!」 |
謙信 |
「光秀が仕置き、見事だ・・・・・・宿敵 |
一人も死なさぬ・・・・・・その戦、先が見たいものだな |
この戦、家臣を死なせず終わらせてみよ。行くぞ!」 |
信玄 |
「わしがおことの言うことを聞かねばならぬのか?」 |
武田軍兵士 |
「信玄様に恥をかかすな、行くぞ!」 |
幸村 |
「この苦境、必ずや打ち破るぞ! |
魔王の城も、終わりのようだな・・・・・・信長!」 |
信長 |
「魔王の城を焼き尽くし、破壊し尽くし・・・・・・ |
それで乱世を治めんとでも言うのか?」 |
謙信 |
「見事だ、宿敵! 貴様の創る世、見せてもらおうか」 |
信玄 |
「偉そうなヤツじゃなぁ |
素直に仲間にしてくれと、言えんのか」 |
謙信 |
「・・・・・・安土の城、見事落として見せよ」 |
|
信玄 |
「わし自ら出向くなど、思いもよらぬであろう |
ま、ただ座ってるだけの置物ではないことを |
わからせてやるかね」 |
幸村 |
「世を治めるべきは、織田信長ではない・・・・・・ |
お館さまのため・・・・・・この身、魔王を断つ刃となろう」 |
お市 |
「ううっ、緊張してるかも・・・・・・」 |
信玄 |
「なあに。痛くせんから、そこをどいておくれ」 |
幸村 |
「討つべき相手は心得ている。下がるがいい」 |
お市 |
「ごめんなさい。そういうわけにはいかないから |
あたしはあなたの敵・・・・・・だからね」 |
慶次 |
「よう。守るってのも、楽じゃないねえ |
あんたも守り、って漢じゃなさそうだ |
戦場での、素晴らしい指揮は拝見している |
だが、こんな所で戦った経験はあるのかい?」 |
蘭丸 |
「これ以上進むなら、容赦はしません」 |
信玄 |
「力を・・・・・・見誤っておるな、若武者よ」 |
蘭丸 |
「信長様に近づく者は・・・・・・斬る!」 |
幸村 |
「その覚悟、何故信長のためなどに用いる!」 |
信長 |
「ここまで来るとはな・・・・・・」 |
幸村 |
「天命は下った。あきらめるのだな、信長!」 |
信長 |
「天命など・・・・・・この城が覆すであろう」 |
信玄 |
「二人だけの戦場、か。ちと照れるのう」 |
信長 |
「・・・・・・最高の舞台、よ」 |
信玄 |
「ま、何を言っても刀を収めることはなかろうな」 |
|
|
5A「山崎の戦い」 |
|
安土城で信長、謙信を破った信玄は、ついに |
上洛を果たした。 |
|
天下に王道を敷かんとする信玄。 |
|
だが、信長は山崎に軍勢を集結させ、信玄に |
決戦を挑まんとしていた。 |
|
「一人では辛かろうがな、それがおことの業か。 |
最後まで、わしはかっこいいよ」 |
|
イベントムービー“王道か覇道か” |
|
信玄 |
「この戦、王道と覇道の決戦 |
わしが負ければ、武田家は全員腹を切ろう |
じゃが、わしが勝てば王道に従ってもらう |
どうかね、信長公?」 |
信長 |
「面白い・・・・・・数万の腹切り、みものぞ |
ハッハッハッハッ」 |
幸村 |
「お館様ッ!」 |
信玄 |
「おことたち家臣はわしの宝。死なせはせんよ」 |
|
信玄 |
「この戦、わしが軍配をとる以上は、絶対に負けん! |
わが最強の軍団がある限り、絶対に負けんのだ! |
こたびの戦、わしにとって最後の戦いとなろう |
まあ、最後にもいろいろあるがな |
未来を作るおことらは、ここで死んではならぬぞ!」 |
幸村 |
「お館様、必ずや大望を成就なさいませ! |
この幸村、微力ながら命をかけて戦います!」 |
信玄 |
「気負わんでよい・・・・・・命を無駄にするなよ |
幸村よ、そなたには南より迫る柴田・丹羽を任せる」 |
幸村 |
「皆の者、いまこそ武田の意地をみせるとき! |
敵勢を蹴散らし、我らの手で突破口を開くのだ!」 |
信玄 |
「南より迫る柴田・丹羽はわしと幸村が片付ける |
北の敵は、謙信、任せたぞ」 |
謙信 |
「フン・・・・・・」 |
信玄 |
「謙信よ、頼りにしておるぞ」 |
謙信 |
「宿敵・・・・・・貴様の死に場所はここではない |
せいぜい、生き延びることだ」 |
信玄 |
「次なる問題は、慶次じゃな |
幸村よ、慶次とわたりあえるのはおことしかおらん |
なんとしてもあの大虎を仕留めるのだ」 |
慶次 |
「よう、探したぜ、ジイさん |
その首も、もう十分使ったんじゃあないかね?」 |
信玄 |
「がはは、使った。使ったぞ、慶次よ |
どれだけ使ったか、おことにも見せてやろうかね」 |
慶次 |
「この戦で終わりかねえ・・・・・・」 |
幸村 |
「はい。お館様が勝ち、天下は治まるでしょう」 |
慶次 |
「言い切るねえ・・・・・・なら、ケリをつけようか!」 |
信玄 |
「おお、霧か! 待ちかねたわい |
全軍、この霧が晴れぬうちに円明寺川をわたるのだ |
幸村よ、身を捨つるほどの大義はどこにあるか? |
この戦ではないなァ |
天下のためにこそ命賭けよ。それが不惜身命じゃ |
信長め、この霧では自慢の鉄砲も役に立つまい |
この機を逃さず、信長を探し出すのじゃ!」 |
信長 |
「信玄、うぬが時代は終わった。去ぬがよい」 |
信玄 |
「頼もしいことよ。じゃがその覇道に穴はないかな?」 |
信長 |
「戯言はあの世で申すものよ」 |
信玄 |
「はっは、あの世は新しもの好きのおことが見て参れ」 |
信長 |
「来い・・・・・・信玄の世、うぬが力、見極めてやろう」 |
幸村 |
「貴様の覇道も、野望も私のこの手で斬る!」 |
|
イベントムービー“覇道ここに絶ゆ” |
|
信長 |
「許す・・・・・・?」 |
信玄 |
「王道に敵なし。泰平の世をともに築かんか?」 |
信長 |
「ぬるい、な・・・・・・ |
泰平の世・・・・・・? |
ともに・・・・・・? |
フッ、やってみせよ、信玄 |
地獄で会おう」 |
信玄 |
「信長公・・・・・・わしも所詮は地獄行きだと言いたいかね |
それでもよい。じゃがな・・・・・・」 |
|
エンディング武田信玄“王道完遂” |
|
信玄 |
「信長公。 |
おことなら、いずれわかるだろう。 |
散って行った魂の望みは、何だったのか・・・・・・」 |
幸村 |
「よーし。 |
もう少しだ、そのままそのまま」 |
くのいち |
「にゅう、そこそこぉ。 |
にふふふふふ・・・・・・ふあ」 |
信玄 |
「皆、見ておるか? |
おことらの行いは、今・・・・・・報われつつあるぞ」 |
|
|
5B「川中島宿命戦」 |
|
信玄は信長を倒した。 |
|
だが、越後の龍、戦の申し子・上杉謙信は |
未だ健在だった。 |
|
信玄は、乱世に終止符を打つべく、因縁の地、 |
川中島に出陣した。 |
|
「戦は手段にすぎんよ。 |
最後まで、わしはかっこいいよ」 |
|
イベントムービー“倒すべき敵” |
|
信玄 |
「上杉謙信・・・・・・越後の龍。軍神。戦争の申し子・・・・・・ |
あの男を倒さねば戦国は終わらぬ・・・・・・ |
だが、軍略での勝利は謙信の闘争への |
炎をたぎらせるのみ・・・・・・ |
心服させねばならんか。難しいなあ」 |
|
信玄 |
「この戦、謙信を心より屈服させねば勝利といえぬ! |
骨が折れるが、おことたち、頼んだぞ |
善光寺から上杉軍の増援が必ず来るはずだな |
茶臼山の部隊は守りを固めよ! |
ここを押さえておけば、後々有利となろう」 |
半蔵 |
「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前・・・・・・」 |
信玄 |
「海津城を敵に渡してはならぬ! 信房を救え!」 |
慶次 |
「おうおう、さすが武田軍。強いねぇ」 |
信玄 |
「慶次は幾多の負け戦をひっくり返してきた男だ! |
あの者を本陣に近づけるな! |
勝頼、敵を本陣に近づけぬよう食い止めるのだ |
敵が本陣に迫ってきておる |
本陣が落とされては、格好がつかんよなあ |
何としても本陣を守らねば・・・・・・ |
この戦、もはやわしらの勝ちは動くまい |
負けを認めねば、徹底的に叩き潰す!」 |
謙信 |
「負けかどうかは我が決めること・・・・・・ |
そして、この謙信・・・・・・まだ負けておらぬ!」 |
信玄 |
「仕方ない。とっておきを見せるかね |
わしが謙信の本陣に乗り込む! |
謙信・・・・・・おことの十八番で、決着をつけてやる」 |
|
イベントムービー“カウンターアタック” |
|
信玄 |
「謙信、望むはこれか?」 |
謙信 |
「どうした、宿敵・・・・・・?」 |
信玄 |
「奇襲は好かぬ。正々堂々、戦おうぞ」 |
|
謙信 |
「宿敵・・・・・・まさかひとりで来るとはな・・・・・・」 |
信玄 |
「だが、おことの望んでおったのは、これだろう?」 |
謙信 |
「・・・・・・行くぞ!」 |
|
実機エンディング武田信玄“戦い終わって日が暮れて” |
|
謙信 |
「完敗だ宿敵。 |
貴様の軍略に完敗だ」 |
信玄 |
「違うぞ。 |
戦国の世を終わらせたい。 |
この想いこそが、わしの強さなのだよ。 |
・・・・・・立て。 |
謙信、おことの闘志は、世のために用いるべし。 |
これは、わしの心よりの願いだ」 |
謙信 |
「くくく・・・・・・ははははは」 |
武田軍兵士 |
「こやつ笑っておるぞ。 |
何事だ?」 |
謙信 |
「笑える、笑えるぞ。 |
宿敵が強さ、軍略にあらずとはな。 |
謙信の軍略は敗れてはおらなんだか。 |
くくく・・・・・・はははははは」 |
幸村 |
「無礼な・・・・・・!」 |
謙信 |
「されど。 |
信玄という英雄の人柄は、謙信に勝利した。 |
・・・・・・友よ」 |