前作の復習

真田幸村(1567~1615)

cv草尾毅(青二プロダクション)
 
設定年齢:18歳
 
身長:175cm
 
使用武器:十文字槍
 
両鎌槍
 
十文字槍
 
月形十文字槍
 
紅交龍牙
 
炎槍素戔鳴
 
煉鎗赦羅漢
 
一人称:私(わたし)
 
武田家に仕え、
尽きぬ闘志と純粋なる義侠心をもって合戦にのぞみ、
その勇猛ぶりから「日本一の兵(つわもの)」と呼ばれた。
大坂冬の陣における徳川軍との戦いでは、
その天賦の才をいかんなく発揮し、
寡兵ながらも互角以上の戦いを繰り広げる。
そして大坂夏の陣では、
徳川の本陣に猛攻をしかけて、家康を追いつめた。
 
 

「シナリオ集」

 
 
1「川中島の戦い」(1561)
 
オープニング“風林火山、動く”
 
信玄
「・・・・・・武田本隊を囮として敵の注意をひく。
 幸村率いる別働隊が迂回。
 背後より妻女山上の謙信の横腹をつつき、
 本隊へと追い込み、せん滅する。
 これ、啄木鳥が虫を燻り出すがごとく。
 さあて、やるかね」
幸村
「はあっ たあっ」
くのいち
「ふふっ」
謙信
「ふぅむ。来るか、宿敵」
 
謙信
「オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ
 毘沙門天よ・・・・・・我に力を与えたまえ
 この戦に勝利する、力を!
 八幡原の部隊を蹴散らすは、正道
 炊煙が信玄の奇策ならば、海津城は手薄・・・・・・
 謙信の進むべき道は正か、奇か」
信玄
「さて、謙信の相手をしてやるかね
 別働隊は海津城方面より、妻女山へ奇襲をかけよ!
 本隊は、兵を割いたこと悟られぬよう奮戦せよ!」
くのいち
「こんな時に役に立つのが、アタシですよ
 謙信さ~ん? お留守ですか~?」
謙信
「さすが宿敵・・・・・・とでも言えばよいか」
信玄
「幸村の動きは、悟られておらぬようだな」
 
イベントムービー“啄木鳥見破ったり”
 
武田軍兵士
「上杉軍、動きました! やったぞ! おお!」
信玄
「いや、啄木鳥にかかったにしては早い・・・・・・」
謙信
「謙信に陽動などいらず。宿敵、その首もらいうける!」
信玄
「やはり一筋縄ではいかんかぁ。さすがよ謙信」
 
信玄
「全軍、一旦退くぞ!」
幸村
「まさか・・・・・・! 本陣が危ない!
 皆、急ぎ本陣へ引き返すぞ!」
信玄
「別働隊が合流するまで、本陣を死守せよ!」
山本勘助
「謙信! 逃がさんぞ!」
信玄
「行くことは流れのごとし、とは、な・・・・・・
 すまぬ信繁・・・・・・わしとしたことが・・・・・・」
 
イベントムービー“謙信単騎突入”
 
謙信
「なんだ、その顔は? もっと戦を愉しもうぞ、宿敵」
 
幸村
「お館様ご無事で!」
信玄
「幸村、戻ったか!
 これで形勢逆転だ! 一気に押し潰すぞ!」
幸村
「そなたは一刻も早く本陣へ戻れ!
 ここは私たちで何とかする!」
くのいち
「わっかりました~! くのいちの本領発揮ね!」
 
イベントムービー“みーちゃった”
 
くのいち
「にゃ~る♪
 みーちゃった、みーちゃった、クフフフ♪」
 
くのいち
「お館様ぁ~ご無事ですかぁ?」
信玄
「見くびるでない。わしなら心配無用
 それより、幸村を助けてやれい
 あやつには、おことの助けが必要であろう」
くのいち
「なんか含みのあるセリフ・・・・・・」
信玄
「がはは。まあ、おじさんだからのう」
謙信
「宿敵・・・・・・これならどうだ?」
信玄
「あの陣構え、絶えぬ攻撃・・・・・・車懸りの陣か!
 ならば、鶴翼の陣で迎え撃つ!」
謙信
「劣勢か・・・・・・勝負は預けたぞ、宿敵!」
信玄
「やれやれ、あれだけ暴れておいて逃げるのか?
 きついお灸を据えてやらんといかんなあ」
謙信
「貴様の力、見せろ! 宿敵!」
信玄
「おことは、相変わらず力を無駄に使っておる
 もっと力の使いどころを見極めんか!」
幸村
「お館様には、乱世を治める役目がある
 上杉謙信! 貴様の相手は、この真田幸村が承る!」
謙信
「退け・・・・・・己が器、謙信に値せず」
 
 
2「三方ヶ原の戦い」(1572)
 
上杉謙信の撤退により、川中島の戦いは勝利に終わる。
 
これを好機と見た信玄は、上洛を開始。
 
だが、その進路には三河の英傑・徳川家康
が待ち受けていたのである。
 
「三方ヶ原での決戦。
 家康が夜戦にのった理由。
 それは・・・・・・。
 燃えろ、槍よ!
 我が魂の炎となりて!」
 
イベントムービー“次にお前は出陣すると言う”
 
幸村
「なぜ籠城している家康を討たぬのです
 放っておいては必ず後々・・・・・・」
信玄
「戦などせんほうがよいのだよ」
徳川家康
「ぬうっ」
ガヤ
「おおっ!? どうどうっ! おー!?」
信玄
「ま、そのあたりがわからんのが、若さ、か」
 
徳川家康
「これは・・・・・・信玄にしてやられたというわけか
 だが、もはや退けぬ・・・・・・全軍、無闇に動くな!
 適度に戦い、引き上げるのだ!」
信玄
「引きつけよ! 無闇に前に出るな!
 動かざること、山のごとしというやつだ
 小山田軍! 投石を始めいっ!
 家康よ。おことのお手並み、見せてもらおうか」
石川数正
「お、おのれ! ふざけおって!」
徳川家康
「こら、待たぬか! 止まれ!
 主君も未熟なれば、家臣もまた・・・・・・か・・・・・・」
信玄
「それ以上南に出るでないぞ。敵を引きつけよ!
 よし、今だ! 第二陣、突撃せよ!
 徳川のひよっこに、戦の仕方を教えてやれ!
 侵略すること火の如しというやつだ」
滝川一益
「武田軍の力が、これほどまでとは・・・・・・
 信長様にお伝えせねば・・・・・・撤退する!」
信玄
「ふふふ、沈む船から鼠が逃げ出しおる
 逃がすな! まだ追いつけるぞ!
 疾きこと風の如しというやつだ
 ふむ、逃がしてやってもかまわんが・・・・・・
 もう少し、教えてやろうかね
 戦というもの、主君というものをな」
忠勝
「ここで殿を死なすわけにはいかぬ!
 三河武士の意地を見せよ! 敵に背を向けるな!」
信玄
「家康には勿体無いものが、二つあるよなぁ
 あの珍しい兜と、本多忠勝という男よ
 本多忠勝を破った者は、第一の手柄とする!」
半蔵
「負け戦・・・・・・
 影の戦は、これより始まる・・・・・・
 静かなること・・・・・・林の如しだな、英雄よ・・・・・・」
幸村
「妙だな・・・・・・何故、あのような門を
 あの方角・・・・・・まずい!」
 
イベントムービー“巨星墜つ”
 
信玄
「乱波、め・・・・・・ぐっ」
半蔵
「・・・・・・滅却」
幸村
「お館様!」
信玄
「信玄死すと聞けば、敵は勢いづこう
 我が死は、隠せ。これからは・・・・・・
 ゆ・・・・・・きむら・・・・・・手を・・・・・・
 信玄の志・・・・・・確かに渡した・・・・・・ぞ」
 
くのいち
「くうっ・・・・・・ドジったなあ・・・・・・
 とにかく、お館様の手当てを!」
幸村
「お館様の死を悟られるわけにはいかん!
 本陣、後退せよ!」
くのいち
「このままじゃ、終われないっ!
 馬鹿にされっぱなしじゃ、本当の馬鹿だからね」
 
イベントムービー“運命の出会い”
 
くのいち
「変わり身!? にゃは♪ そうこなくっちゃ」
半蔵
「・・・・・・殺」
 
幸村
「貴様が、お館様を・・・・・・その命で、償ってもらおう!」
半蔵
「・・・・・・殺」
くのいち
「あぶなかったぁ・・・・・・
 お館様が死んだなんてばれたら、大変だったにゃあ」
幸村
「このまま、上洛は続けられまい・・・・・・
 一度、退くしかないのか・・・・・・」
くのいち
「お館様が死んじゃったんじゃあ・・・・・・
 武田も終わりかにゃ・・・・・・身の振り方考えなきゃ」
 
 
3A「長篠の戦い」(1575)
 
服部半蔵の奇襲により、武田信玄は三方ヶ原
に散った。
 
その子・勝頼は信玄の悲願上洛を
果たすべく行動を開始。
 
だが、その行く手に織田信長の軍勢が現れた。
 
「信長の布陣、腑に落ちぬ。
 こんな時、お館様なら・・・・・・。
 燃えろ、槍よ!
 我が魂の炎となりて!」
 
武田勝頼
「全軍突撃! 武田騎馬軍団の武、世に知らしめよ!」
幸村
「殿、思い止まりくだされ!
 敵の馬防柵破ること、容易ではありませぬ」
武田勝頼
「幸村よ、そなたはまだ若い
 まずは、長篠の城でも攻略しておるがよい」
くのいち
「若さ、若さって何だ~♪」
武田勝頼
「くっ、伏兵だと・・・・・・」
 
イベントムービー“革命の号砲”
 
信長
「撃て!」
武田軍兵士
「ぐわぁっ」
信長
「さあ変わらぬ者よ。裁きの時ぞ」
 
武田勝頼
「ひるむな! 突撃を続けよ!
 次の弾込めまでに信長の本陣に突っ込むのじゃ!
 何故だ、何故打ち破れぬ・・・・・・
 火縄の弾込めの間に、騎馬が届くはず・・・・・・」
信長
「撃ち手が交代することで、連射は可能になる
 一人の猛将はもはや要らぬ。知と数が、全てを制す
 フン、救えぬ愚か者よ・・・・・・止めを刺してやるがよい」
慶次
「ようやく出番ってわけかい。行くぜぇ!
 勝頼さんよ、首は、綺麗にしてあるかい?
 見事な死に様よ・・・・・・
 戦さ人とは、かくありたいものだねえ・・・・・・
 あんたが噂の真田幸村かい
 いい、男振りだぁ。凛々しいねえ」
半蔵
「敗れたか・・・・・・戦さ人よ・・・・・・」
幸村
「半蔵! せめて貴様だけでも!」
半蔵
「チッチッチッ・・・・・・無謀なり・・・・・・」
幸村
「殿、お味方は総崩れにございます
 ここは一度お退きください!」
武田勝頼
「・・・・・・」
幸村
「殿!」
武田勝頼
「むうう・・・・・・やむを得ん! 退くぞ!
 よし、ここまでくればもう安心であろう
 甲斐へ戻るぞ!」
幸村
「お待ちください、殿。このような場合は
 傷を負った者が戻るを待つべきでございます」
武田勝頼
「・・・・・・そうであるな」
くのいち
「やれやれ、負け方も知らないとはね~」
幸村
「私が、信長めを驚かせて参ります」
信長
「こせがれか・・・・・・よくぞここまで来たものよ・・・・・・
 うぬが信玄の教えを受け継ぐ者ならば・・・・・・
 去るがよい。引き際を、わきまえよ」
幸村
「何という、有様・・・・・・
 これが、あの武田軍なのか・・・・・・
 お館様、申し訳・・・・・・ございませぬ・・・・・・」
 
 
4A「上田城防衛戦」(1600)
 
武田家は長篠の一戦ののち滅亡した。
 
幸村は居城・上田に帰還。
 
勢力回復を図るが、そこに甲信併呑を狙う
徳川軍が攻め寄せて来るのだった。
 
「もはや武田はない。
 だが・・・・・・私は!
 燃えろ、槍よ!
 我が魂の炎となりて!」
 
徳川家康
「これより我が軍は、東と北より上田城を包囲する!
 布陣が整うまで、無闇に突出するでないぞ」
真田昌幸
「わが秘策により上田は守り通す!
 幸村、敵を北門に近づけるな」
徳川家康
「半蔵、城内の様子を知らせよ」
半蔵
「・・・・・・承知」
真田昌幸
「幸村、徳川の軍勢を上田城へ誘い込むのじゃ」
本多忠政
「真田幸村! 尋常に勝負せよ!」
真田軍兵士
「お、おい、この戦、大丈夫なのか?」
真田昌幸
「よし、いよいよ仕上げじゃな
 幸村、急ぎ戸石城へ赴き、水門を開けるのだ!
 よいか、幸村。わしがよいと言うまでは・・・・・・
 水門を開けてはならんぞ
 今おぬしがいる所から、水門を開けられる
 ひとたび水門が開けば・・・・・・
 神川が千曲川にぶつかるあたりが流れるであろう
 わかるな? 徳川を洪水に巻き込むのだ
 好機! 徳川軍をまとめて押し流してしまえ!」
 
イベントムービー“濁流、徳川軍を押し流す”
 
徳川家康
「なんとッ!」
徳川軍兵士
「なッ! わああぅっ」
徳川家康
「幸村の水計で先鋒は総崩れだと!?
 ・・・・・・真田め、やりおる」
 
真田昌幸
「よくやった! 勝負はこれからじゃ!」
徳川家康
「ぬぬぬ、わしを本気で怒らせたな!
 半蔵よ、昌幸を討て、あやつだけは許さん」
幸村
「兄上といえども、手加減するわけには参りません」
真田信之
「わかってるさ」
幸村
「この勝利、一体何になるというのだ・・・・・・
私は・・・・・・」
 
 
5A「大坂夏の陣」(1615)
 
上田城での勝利は局地的なものに
過ぎなかった。
 
数年後、天下の大半を掌握した徳川家康は
依然侮り難い力を持つ豊臣家の征討を決意。
 
幸村はあくまで徳川の天下に抗わんと
大坂城に籠もるのだった。
 
「徳川の天下、か。
 いや、まだだ・・・・・・まだ!
 燃えろ、槍よ!
 我が命と共に!」
 
イベントムービー“黄昏の戦士たち”
 
くのいち
「やだやだ。なに、このマジメな戦い?
 話のスジからして絶対負け戦だってのにさァ」
幸村
「まだ、だ
 わたしが、家康の首をとる」
くのいち
「バカみたい」
幸村
「ひとりでもやるさ」
くのいち
「いや~男だねェ
 アタシも愉しいから付き合おうかな? にゃははは♪」
 
徳川家康
「この戦、誰のためでもない
 ただ、天下百年の安泰のため
 戦乱を終わらす戦いぞ! 者ども進め!」
幸村
「この戦、もはや万に一つも勝つ見込みはあるまい
 なれば、真田の名に恥じぬ死に場所を求めるのみ」
徳川家康
「真田幸村は油断ならぬ男、迂闊に近寄るな!
 兵力は我が方が圧倒的だ、焦ることはない」
幸村
「時を稼がれては兵の少ない我らが不利
 敵を真田丸に誘い込む。幸村の戦、始めるぞ!」
くのいち
「それが男の世界なのね~♪ 素敵~♪
 ま、正直つきあいきれないけどね☆
 アタシには、アタシの世界があるワケで~」
前田利常
「おのれ・・・・・・負け犬がチョロチョロと!」
幸村
「よし、もう一軍団も誘い出せ!
 真田丸、始動せよ!」
徳川家康
「本丸に砲撃を浴びせろ。戦が嫌になるまでな」
幸村
「今こそ、秀頼様が陣頭に立たねば
 死んでいった者たちが、報われぬ戦になる」
くのいち
「なら、アタシが先に行って説得しようかな
 幸村様には、任せてらんないもんね~
 実は、真田丸にも抜け道があるのよね~」
幸村
「開門せよ! 真田幸村、秀頼様にお目通り願う!」
大野治長
「開けるな。真田は敵に通じておるやもしれぬ
 開けてしまえば、本丸が危うくなるしな」
幸村
「この期に及んで味方を信じることが出来ぬとは
 味方・・・・・・か・・・・・・勝永殿であれば、あるいは・・・・・・
 開門せよ! 真田幸村、秀頼様にお目通り願う!」
毛利勝永
「秀頼様に御出馬を願うのか、幸村殿!
 我らもお手伝い致そう。皆、敵を食い止めよ!」
くのいち
「秀頼様、今すぐ出陣した方がいいですよん
 じゃないと、味方が負けちゃいます~」
大野治長
「何だ貴様は・・・・・・無礼な」
くのいち
「はいはい、ザコは引っ込んでてね」
豊臣秀頼
「わ、わかった。出陣致そう」
くのいち
「ここで死ぬのも、後で死ぬのもおんなじだもんね」
豊臣秀頼
「あわわ・・・・・・やはり、城から出ることなどできぬ」
くのいち
「あーもう面倒くさいわね~。わかったわよ!
 城の隅でガタガタ震えて待ってなさい!」
 
幸村
「秀頼様! 今すぐ御出馬を!
 さすれば兵の士気上がり、勝機も見えましょう!
 私を、信じてください。必ずや、勝利してみせます」
大野治長
「承知した。真田殿は、戻られよ」
政宗
「この政宗が徳川の天下に味方? ・・・・・・バカめ!
 伊達の武名を天下に示す好機なだけよ! 行くぞ!」
幸村
「秀頼様の信頼に応えねば、御出馬はかなうまい
 これで、秀頼様の御出馬を待つのみだ
 頼む・・・・・・」
大野治長
「真田は勝つなどと言っておったが・・・・・・
 やはり、秀頼様を危険に曝すわけにはいかぬ」
幸村
「やはり・・・・・・こうなる、か
 わかってはいた・・・・・・わかってはいたが・・・・・・」
 
イベントムービー“幸村、特攻”
 
幸村
「負け戦・・・・・・
 だが、わたしの内なる闘志はそれを拒む
 これが武門の意地、か 家康の首、必ず・・・・・・」
ガヤ
「おおおおお!」
 
大野治長
「よし! 全軍突撃! 豊臣の意地を見せよ!」
徳川家康
「こうなることは見えておった。半蔵、首尾は?」
半蔵
「・・・・・・全て、整えり」
徳川家康
「よし、全軍突撃! 豊臣を根絶やしにせよ!」
幸村
「そなたは、このような戦に何故つきあう?
 もうよいのだ。そなたの好きにするがよい」
くのいち
「にゃは、アタシはいつも好きにしてるけど?」
幸村
「・・・・・・ふっ、それも、そうだな
 家康、覚悟!」
徳川家康
「ば、馬鹿な・・・・・・こら、おぬしら、逃げるでない!
 半蔵、後は任せるぞ!
 このように逃ぐるは、三方ヶ原以来よな」
くのいち
「にゃは、幸村様は張り切ってるけど
 今のままじゃ、徳川本陣には行けないのよね
 でも、アタシならどっかから行けるかも・・・・・・
 にゃんと! こんなところに兵糧庫発見!」
半蔵
「目を離さば消えるが・・・・・・影
 秀頼が首・・・・・・頂く
 ・・・・・・覚悟」
くのいち
「幸村様! 無事?」
幸村
「私に構うな! 家康は私に任せ、半蔵を追え!」
徳川家康
「真田の息の根を止めろ、そこから出すな!」
幸村
「この程度で、幸村の魂、挫けはせぬ!
 立ちはだかる者は、斬る!」
徳川家康
「何という男よ・・・・・・だが、もう続くまい
 兵糧も尽きるであろう。もはや、これまでよ」
 
イベントムービー“武士道とは死ぬことと・・・・・・”
 
幸村
「なぜ・・・・・・?」
新武将・男
「負け戦のままの犬死には無用。俺も付き合おう」
新武将・女
「あなたほどの男前、犬死にさせるには勿体ないわ」
 
イベントムービー“半蔵との最終決戦”
 
くのいち
「バレバレ
 ふいっ♪
 もうアンタに会ってもドキドキしないの
 タイクツなのはウンザリ。消えてくれる?」
半蔵
「・・・・・・狐め」
 
半蔵
「来るがいい・・・・・・もののふ
 乱、止み、もののふの居場所は・・・・・・無し」
幸村
「まだだ・・・・・・まだ、家康の首を・・・・・・」
 
エンディング真田幸村“真田日本一の兵なり”
 
徳川家康
「ふっふっふっふ。
 天下は我が手にあり。
 幸村も今ごろ半蔵が・・・・・・」
徳川軍兵士
「服部半蔵様、討ち死に!」
徳川家康
「なんだとおーっ!
 右翼、中央に展開せい。
 幸村を止めよおーっ!」
幸村
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・はあ・・・・・・・」
徳川家康
「バカな!
 ヤツは・・・・・・不死身か」
徳川軍武将
「幸村殿! 首級頂戴・・・・・・」
徳川家康
「天晴れ。
 真田、日の本一の兵なり。
 今、戦国が終わった・・・・・・!」
 
実機エンディング真田幸村“終わり無き戦い”
 
幸村
「負けたな・・・・・・悔いはない」
くのいち
「バカみたい。
 ・・・・・・よっと。
 ま、けどアタシも面白かったかな」
ガヤ
「いたぞー。
 大坂の残党だー」
くのいち
「まだまだまだまだ楽しめそうだしねぇ。
 ほら立って?
 にふふふふふん☆
 よっ、よっと。てい。えい、にふふん☆」
幸村
「・・・・・・はあ」
くのいち
「たーのすぃ~♪」
 
 
3B「長篠の戦い」(1575)
 
幸村が服部半蔵の奇襲を退け、三方が原の
戦いは武田軍の勝利に終わった。
 
だが、織田信長の軍勢が、数千挺の鉄砲と
ともに、疾風の如き勢いで長篠の地に迫って
いた。
 
「織田信長。
 この戦い、一瞬たりとも気を抜けぬ。
 燃えろ、槍よ!
 我が魂の炎となりて!」
 
信玄
「信長め・・・・・・何を企んでいるのやら・・・・・・
 全軍、無闇に動くな! 織田軍と距離を取れ!
 騎馬軍団は武田の宝。失う時は滅びる時よ」
幸村
「お館様! まだ戦は始まったばかり
 すぐさま退けとは、全軍の士気に影響します」
信玄
「ふむ・・・・・・そうじゃな
 だが、始まってしまっては遅いこともあるんだな」
信長
「フン、これが信玄、か・・・・・・
 武田は臆しておる、押し込んでやれ! 地獄にな」
内藤昌豊
「逃がすな! 武田の恐ろしさ、教えてやれ!」
信玄
「誘いか・・・・・・誘いの手を先に潰せば良いまでよ
 昌景を助けよ、敵の思い通りにさせるな!」
光秀
「私が、武田軍を動かして御覧にいれます」
信玄
「上には上がいることを知らぬ哀れな策士よ
 甲山が猛虎の戦振り、目に焼きつけるがよい!
 光秀とやら、何故このようなところにおる?
 信長とおことは相容れぬ
 それがわからぬおことではあるまい」
光秀
「・・・・・・御教授、痛み入る。お覚悟!」
 
イベントムービー“天恵”
 
信玄
「今ぞ!」
幸村
「今だ!」
 
光秀
「読まれていましたか・・・・・・
 厄介な敵ですね・・・・・・反転する!」
信玄
「幸村よ! 突撃の先陣を切れ!
 蹂躙せよ! 甲斐の虎たちよ!
 真っ先に織田本陣を踏み破った者を
 この戦一番の手柄とする!」
光秀
「これが、世に名高き武田騎馬軍団・・・・・・
 見事・・・・・・あまりに見事な戦い振り・・・・・・」
 
イベントムービー“怒濤! 武田騎馬軍団”
 
信玄
「突撃」
幸村
「駆けよ騎馬、燃えよ闘志! 一気怒涛に敵を討て!」
 
信玄
「さすがは幸村、見事よ!
 策士としての年季の違い・・・・・・見せてやるかね」
慶次
「さすがは信玄、そうこなくちゃ面白くない
 小細工抜きの真の戦、見せてやろうじゃないの
 鉄砲は確かに強いよ・・・・・・強いけどねえ」
幸村
「相手が、悪かったようだな」
慶次
「その通り! ・・・・・・そして、今のあんたもなっ!
 やれやれ、本陣がやられたか・・・・・・
 やめだぁ、後は無駄戦よ」
信玄
「信長公よ、おことの自慢の鉄砲も
 わしの天才的策略の前では『無価値』かな?」
信長
「その軽薄さも策・・・・・・食えぬ男よ、信玄」
 
 
4B「安土城攻略戦」
 
信玄の起死回生の軍略により、武田軍は
織田軍を退け、その本拠・安土を迂回した。
 
だが、その武田軍を追う影も安土の地に
迫っていた。
 
「安土城、その姿は巨大。
 だが、お前の負けだ!
 燃えろ、槍よ!
 我が魂の炎となりて!」
 
信玄
「安土の街を傷つけぬためにも、騎馬は使えん
 苦しい戦になるが皆、頼んだぞ」
くのいち
「つらい仕事を頼むことが信頼って、勘違い」
光秀
「信長様、城下を荒らしては、民が苦しみましょう
 ここは城内に敵を誘い込み、討つべきかと」
信長
「・・・・・・信玄はそう考える、か
 光秀・・・・・・街に火を放て。うぬの手で、な」
光秀
「何を申されます!」
信長
「信玄を足止めせよ。ヤツは騎馬を使うまい」
光秀
「今を壊さなければ、未来はない・・・・・・
 その考えは間違っていない・・・・・・だが・・・・・・
 機も良いでしょう。火計は失敗です、退きます!」
信玄
「本隊は正面を迂回! 西門を攻めるぞ!
 幸村、正門を攻めよ! 敵の目を引きつけるのだ!
 やれやれ・・・・・・随分凝った仕掛けじゃな」
慶次
「あんたほどの英雄を迎えるんだ
 最高の舞台を、用意しなくちゃな」
幸村
「素晴らしい仕掛けだ。さすがは安土城
 とでも、誉めておけばよろしいですかな?」
慶次
「あんたもだいぶ洒落がわかるようになったな
 だが、この槍に洒落は通じないぜ」
幸村
「すべての門を塞がれたか・・・・・・」
くのいち
「こんな時に役に立つのが、ア・タ・シですよ♪
 チョチョイと燃やして、通れるようにしましょ
 あらやだ・・・・・・」
幸村
「どうした?」
くのいち
「道間違えちゃった。ごめんね♪ こっち
 ここだね~。しばしお待ちをっ!」
信玄
「何という兵器じゃ・・・・・・だが
 敵に乗れるということは、味方もまた乗れるな」
くのいち
「アタシの調べだと、倉庫は二つだね~♪」
光秀
「このままでは、何も解決しない
 信長様に、真意を聞かねば・・・・・・なりません」
信玄
「明智光秀、不憫な男よ
 あの男を信長から放ってやらねばな」
光秀
「追っ手か・・・・・・
 ここは相手にしている場合ではない、振り切るぞ!」
信長
「来たか、信玄」
信玄
「そう構えるな。おことを討ちに来たのではない
 おことをな・・・・・・からかいに来たんだよ
 信長公、立派な城を作ったなあ
 魔王の城などと呼ばれ、哀れと思わぬか?」
信長
「人は石垣・・・・・・人は城・・・・・・であろう
 信長は魔王を止めぬ。安土は魔王の城よ」
信玄
「光秀よ、信長公には挨拶をしておいてやったぞ
 おことはな、わしの臣下こそふさわしいそうじゃ」
光秀
「その言葉が策、偽りであることはわかる
 しかし、真でもあるのかも・・・・・・しれないな」
信玄
「光秀を死なすな! 守りぬけ!
 死なせば、この後武田に味方する者はいなくなる
 光秀! しっかりせぬか!
 武士なれば、生きて信長を止めて見せよ!」
光秀
「不甲斐ない味方で、申し訳ありませんね」
 
イベントムービー“白い奴”
 
謙信
「オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ
 闘争だ・・・・・・宿敵」
 
信玄
「むう、このクソ忙しいのに余計な奴が来おった」
くのいち
「戦バカきた~!」
謙信
「光秀が仕置き、見事だ・・・・・・宿敵
 一人も死なさぬ・・・・・・その戦、先が見たいものだな
 この戦、家臣を死なせず終わらせてみよ。行くぞ!」
信玄
「わしがおことの言うことを聞かねばならぬのか?」
武田軍兵士
「信玄様に恥をかかすな、行くぞ!」
幸村
「この苦境、必ずや打ち破るぞ!
 魔王の城も、終わりのようだな・・・・・・信長!」
信長
「魔王の城を焼き尽くし、破壊し尽くし・・・・・・
 それで乱世を治めんとでも言うのか?」
謙信
「見事だ、宿敵! 貴様の創る世、見せてもらおうか」
信玄
「偉そうなヤツじゃなぁ
 素直に仲間にしてくれと、言えんのか」
謙信
「・・・・・・安土の城、見事落として見せよ」
 
信玄
「わし自ら出向くなど、思いもよらぬであろう
 ま、ただ座ってるだけの置物ではないことを
 わからせてやるかね」
幸村
「世を治めるべきは、織田信長ではない・・・・・・
 お館さまのため・・・・・・この身、魔王を断つ刃となろう」
お市
「ううっ、緊張してるかも・・・・・・」
信玄
「なあに。痛くせんから、そこをどいておくれ」
幸村
「討つべき相手は心得ている。下がるがいい」
お市
「ごめんなさい。そういうわけにはいかないから
 あたしはあなたの敵・・・・・・だからね」
慶次
「よう。守るってのも、楽じゃないねえ
 あんたも守り、って漢じゃなさそうだ
 戦場での、素晴らしい指揮は拝見している
 だが、こんな所で戦った経験はあるのかい?」
蘭丸
「これ以上進むなら、容赦はしません」
信玄
「力を・・・・・・見誤っておるな、若武者よ」
蘭丸
「信長様に近づく者は・・・・・・斬る!」
幸村
「その覚悟、何故信長のためなどに用いる!」
信長
「ここまで来るとはな・・・・・・」
幸村
「天命は下った。あきらめるのだな、信長!」
信長
「天命など・・・・・・この城が覆すであろう」
信玄
「二人だけの戦場、か。ちと照れるのう」
信長
「・・・・・・最高の舞台、よ」
信玄
「ま、何を言っても刀を収めることはなかろうな」
 
 
5B「山崎の戦い」
 
武田軍は城内の織田、城外の上杉、両軍を
撃破。安土城を陥落させ、敗走する織田軍
を追撃した。
 
これに対し織田信長は、軍を立て直し、
山崎の地で武田軍を迎撃せんとする。
 
ここに武田と織田、最終決戦の火蓋が切って
落とされようとしていた。
 
「この戦いで戦乱の世も。
 これで、最後だ。
 燃えろ、槍よ!
 王道の志と共に!」
 
イベントムービー“王道か覇道か”
 
信玄
「この戦、王道と覇道の決戦
 わしが負ければ、武田家は全員腹を切ろう
 じゃが、わしが勝てば王道に従ってもらう
 どうかね、信長公?」
信長
「面白い・・・・・・数万の腹切り、みものぞ
 ハッハッハッハッ」
幸村
「お館様ッ!」
信玄
「おことたち家臣はわしの宝。死なせはせんよ」
 
信玄
「この戦、わしが軍配をとる以上は、絶対に負けん!
 わが最強の軍団がある限り、絶対に負けんのだ!
 こたびの戦、わしにとって最後の戦いとなろう
 まあ、最後にもいろいろあるがな
 未来を作るおことらは、ここで死んではならぬぞ!」
幸村
「お館様、必ずや大望を成就なさいませ!
 この幸村、微力ながら命をかけて戦います!」
信玄
「気負わんでよい・・・・・・命を無駄にするなよ
 幸村よ、そなたには南より迫る柴田・丹羽を任せる」
幸村
「皆の者、いまこそ武田の意地をみせるとき!
 敵勢を蹴散らし、我らの手で突破口を開くのだ!」
信玄
「南より迫る柴田・丹羽はわしと幸村が片付ける
 北の敵は、謙信、任せたぞ」
謙信
「フン・・・・・・」
信玄
「謙信よ、頼りにしておるぞ」
謙信
「宿敵・・・・・・貴様の死に場所はここではない
 せいぜい、生き延びることだ」
信玄
「次なる問題は、慶次じゃな
 幸村よ、慶次とわたりあえるのはおことしかおらん
 なんとしてもあの大虎を仕留めるのだ」
慶次
「よう、探したぜ、ジイさん
 その首も、もう十分使ったんじゃあないかね?」
信玄
「がはは、使った。使ったぞ、慶次よ
 どれだけ使ったか、おことにも見せてやろうかね」
慶次
「この戦で終わりかねえ・・・・・・」
幸村
「はい。お館様が勝ち、天下は治まるでしょう」
慶次
「言い切るねえ・・・・・・なら、ケリをつけようか!」
信玄
「おお、霧か! 待ちかねたわい
 全軍、この霧が晴れぬうちに円明寺川をわたるのだ
 幸村よ、身を捨つるほどの大義はどこにあるか?
 この戦ではないなァ
 天下のためにこそ命賭けよ。それが不惜身命じゃ
 信長め、この霧では自慢の鉄砲も役に立つまい
 この機を逃さず、信長を探し出すのじゃ!」
信長
「信玄、うぬが時代は終わった。去ぬがよい」
信玄
「頼もしいことよ。じゃがその覇道に穴はないかな?」
信長
「戯言はあの世で申すものよ」
信玄
「はっは、あの世は新しもの好きのおことが見て参れ」
信長
「来い・・・・・・信玄の世、うぬが力、見極めてやろう」
幸村
「貴様の覇道も、野望も私のこの手で斬る!」
 
イベントムービー“覇道ここに絶ゆ”
 
信長
「許す・・・・・・?」
信玄
「王道に敵なし。泰平の世をともに築かんか?」
信長
「ぬるい、な・・・・・・ 
 泰平の世・・・・・・? 
 ともに・・・・・・?
 フッ、やってみせよ、信玄
 地獄で会おう」
信玄
「信長公・・・・・・わしも所詮は地獄行きだと言いたいかね
 それでもよい。じゃがな・・・・・・」
 
エンディング武田信玄“王道完遂”
 
信玄
「信長公。
 おことなら、いずれわかるだろう。
 散って行った魂の望みは、何だったのか・・・・・・」
幸村
「よーし。
 もう少しだ、そのままそのまま」
くのいち
「にゅう、そこそこぉ。
 にふふふふふ・・・・・・ふあ」
信玄
「皆、見ておるか?
 おことらの行いは、今・・・・・・報われつつあるぞ」


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戦国無双[武将]完全攻略