阿国(1573?~1607?)

cv山崎和佳奈(青二プロダクション)
 
設定年齢:17歳
 
身長:172cm
 
使用武器:番傘
 
番傘
 
舞傘
 
舞闘傘
 
流泉月花
 
日影天細女
 
宝蔵吉祥天
 
一人称:うち
 
出雲大社の本殿修繕費を集めるため、
舞を踊りつつ諸国巡業をした旅の巫女。
その舞は好評を博し「阿国歌舞伎」ともてはやされ、
やがて現代の「歌舞伎」の元祖になったといわれる。
朗らかな性格で、
落ち込んでもすぐに立ち直ってしまう前向きな女性だが、
いい男を見つけると一途に近寄っていってしまう。
 
 
 

「シナリオ集」

 
 
1「京洛の舞」
 
オープニング“落し物と贈り物”
 
ガヤ
「きゃー。
 逃がすな。盗人め、引っ捕らえろ。
 まわりこめぇ。そっちだ! なにやってるんだよ!」
五右衛門
「だおっ、でゅあっ!
 おろ。
 ハン! 俺様が狙うは天下のお宝。
 かんざしなんざ小せえ小せえ。
 この見事な桜の花に、あ、くれてやらーあ。
 でやっ!」
 
イベントムービー“カブキ千人斬り”
 
慶次
「いいねえ、この雰囲気。な、松風」
カブキ者
「待ちやがれ!
 へっ、忘れたとは言わせねえぜ。
 三年まえのあの日あのとき、俺は・・・・・・」
慶次
「わりぃ、ホンットに忘れた」
カブキ者
「くっそー! 野郎ども、でてきやがれぃ!」
カブキ集団
「オラオラ おうおう やっちめえ」
五右衛門
「アウチ!」
慶次
「ケンカは都の華だ。派手にやろうぜ」
五右衛門
「ケンカだあああ!」
 
慶次
「さあ、誰から勝負するかね?」
五右衛門
「おうおう、俺様の庭で喧嘩たあ
 誰であろうが見逃すわけには、あ、いかねえなあ!」
阿国
「なんやしらんけど、てったいましょか?」
五右衛門
「おう、そいつはありがて・・・・・・うおっ!
 その、なんですか。いや、非常に助かるっス!」
阿国
「ええお天気さんや。ほな、いきましょか?」
 
イベントムービー“本能寺の舞”
 
阿国
「そうどすなあ
 こんなことより、ようでけしまへんけど
 どうどすえ?」
織田軍兵士
「わお! わーっ! ひゅーひゅー」
 
イベントムービー“五右衛門壁破壊”
 
五右衛門
「イけねえのかよッ!
 んなあっ! ・・・・・・ちっ
 お、俺様だって俺様だって
 いーえすッ!!」
 
五右衛門
「うっしゃあ! いっちょやったるぜ!
 男っぷりを見せておかなきゃな!
 おりゃあ! これが俺様の実力よ!」
 
イベントムービー“京都の皆様、私が石川五右衛門です”
 
慶次
「おお、アンタは確か・・・・・・」
五右衛門
「日本一の大泥棒、石川、あ、五右衛門でい」
慶次
「・・・・・・ようよう」
五右衛門
「ウッシャー! 俺様もウれてきたぜえッ!!」
 
阿国
「あんたはんが、前田慶次様どすか
 もう、あきまへんえ。都で暴れはったら
 七条越えて、通り道なしや!」
慶次
「誤解されてるねえ。ま、それもいいか」
阿国
「なんで・・・・・・なんで手加減しはったんどす?」
慶次
「喧嘩はそのうち終わるさ。そう大げさに考えるなよ」
阿国
「慶次様・・・・・・。ほ・・・・・・」
慶次
「まだ、暴れ足りないねえ
 ちょいと手加減しすぎたかな
 そろそろ体もあったまってきたってもんだ
 男と男の喧嘩に大名の兵がでしゃばるってのは
 どうも粋じゃねえな」
五右衛門
「なんだあいつら? さては織田の兵だな!」
慶次
「ずいぶん長引ちまったなぁ
 そろそろケリつけるかい?
 なんだか手ごたえがねえな
 そろそろ店じまいといこうか!」
五右衛門
「ウッシャー! 望むところよ」
阿国
「がんばっとおくれやす・・・・・・慶次様」
五右衛門
「おうよ! って、頑張るのは俺様じゃあ・・・・・・?」
慶次
「いやあ、まいったまいった
 この喧嘩、お前さんの勝ちでいいぜ」
 
イベントムービー“命短し恋せよ乙女”
 
五右衛門
「・・・・・・京は俺様の庭だ
 これに懲りたらもう暴れんじゃねえぞ
 でけえ図体しやがって、この・・・・・・」
阿国
「すんまへんなあ」
慶次
「かまわんさ。今日のケンカは華があった。またやりたい」
五右衛門
「んだと!」
阿国
「華やなんて。ややわぁ。てんご言わはって」
五右衛門
「ま、なんだ。おう、またな」
阿国
「よろしおすなあ」
五右衛門
「え?」
 
 
2「大坂の舞」(1570)
 
京で慶次と別れ、阿国は出雲大社勧進のため、
大坂へとおもむいた。
 
おりしも大坂は織田軍の攻撃を受けていた。
 
阿国は舞で大坂の民衆を鼓舞しようとした。
 
「業。
 魅入られて、悲しみ、業。
 ええ夢、見せましょ」
 
イベントムービー“民衆を率いる自由の女神”
 
ガヤ
「いぃぞぉ! わーっ! やんややんや
 おーくーにっ!」
五右衛門
「・・・・・・お、おう、その、なんだ、よかったぜ」
孫市
「おつかれさま。心が震えたよ
 特別な気持ちがする。暖かい気持ち
 戦いに明け暮れる俺にまだこんな気持ちが
 あったことに驚いてる」
五右衛門
「よくもまあベラベラベラベラと。けっ!」
阿国
「ややわあ。また上手言わはって」
 
孫市
「俺たちには勝利の女神がついてるんだ
 負けるわけがない、そうだろう?
 それじゃ、お客さんを歓迎してやるとしようか」
五右衛門
「けっ! すかしやがって! な~にが
 「俺達には勝利の女神がついてるんだ」だ!
 俺様は好きにやらせてもらうぜ!
 ささっ、行きましょうぜ! 阿国さん」
阿国
「待っとおくれやす、孫市様」
五右衛門
「ノォォー!」
孫市
「くっ、向こうにも敵が・・・・・・
 なんとかもちこたえてくれ!」
五右衛門
「がぁっ! 織田がなんぼのもんじゃい!
 俺様が蹴散らしてやるぜぇっ!」
阿国
「うちも行きますえ~」
五右衛門
「孫市なんざに負けてらんねぇ!
 ガンガンいくぜぇ!」
阿国
「やぁ、まだいてはんのんかいなあ。ひつこおすなあ」
孫市
「さっさと終わりにしようぜ、信長
 この後、もっと手強い相手が待ってるんでね」
五右衛門
「孫市なんかに手柄は渡さねぇぜ!
 ついでに阿国さんも渡せねぇぜ!」
阿国
「信長様にも、うちの舞をみてもらおうかしら」
孫市
「ちっ、やられちまったか・・・・・・
 まずいな・・・・・・これ以上やられるわけにはいかない」
五右衛門
「おおっ! お前、いいもん持ってるな!
 ちょっと俺様に貸してみろ、使い方を教えてやる」
お市
「やだよ~。それに、あたしの方が絶対上手いもん
 どれくらい上手いか、見せてあげるよ!」
五右衛門
「いいからそれを貸してみろっての!
 いくぜ、よ、ほっ・・・・・・って、あれ?」
お市
「うう・・・・・・すごいへたっぴだし・・・・・・」
濃姫
「醜いわね。今消えれば、痛い目には遭わないわよ」
五右衛門
「いかんいかん!
 罵られることが快感になってる俺様がいる!」
濃姫
「見かけ通り、野蛮なのね・・・・・・」
五右衛門
「いかんいかん! 俺様は罵られてるんだぞ!」
阿国
「はぁ・・・・・・きれいなお人やなぁ
 うちの舞も霞んでしまいそうやわぁ」
濃姫
「ありがと。あなたも可愛いわ
 そう、苛めたくなるくらいね・・・・・・」
阿国
「まるで深い淵。のぞきこんだら吸い込まれそうや
 うちの舞で目を覚ましてくれへんやろか」
五右衛門
「何だあの見るからに悪人面は!
 義賊である俺様が退治してくれるぜ!」
 
実機エンディング阿国・織田信長“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
信長
「己にあらぬ己がおった。
 人の業が悲しくて、乱世を凌駕しようと、
 戦いに明け暮れ、魔王と恐れられたわしが」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
信長
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・濃姫“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
濃姫
「私ではない私がいました。
 ただ一人の男を愛し、憎み、
 守ろうとし、殺そうとしていました。
 その男が私の心を・・・・・・。
 その男が、世界の全てでした」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
濃姫
「夢・・・・・・」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・雑賀孫市“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
孫市
「俺ではない俺がいた。
 自由に生き、女を愛し、弱い者を守る。
 それが俺の信条だった。
 人の弱さを踏みにじる魔王を許せなくて、
 そいつを倒すことだけを・・・・・・!」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
孫市
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
 
3「伊勢長島の舞」(1574)
 
阿国、五右衛門の働きにより、織田軍は
敗退した。
 
だがそのため、信長の将・明智光秀の追撃を
受けることになる。
 
阿国は、五右衛門の提案で伊賀の抜け道を
通って伊勢への逃走を図った。
 
「憧れ。
 翻弄、嫉妬は、憧れ。
 ええ夢、見せましょ」
 
五右衛門
「とにかく逃げ切るしかねえ!」
阿国
「ほな、五右衛門様について行きますぅ」
五右衛門
「ウッシャァ! 俺様に任しとけ!」
阿国
「こないなトコではぐれてしもたらかなんわぁ」
五右衛門
「しまった! 阿国さんとはぐれちまったい!
 俺様だけ逃げるわけにはいかねえ! 困ったぜ!」
阿国
「やぁん。はぐれてしもたわ、うち
 うちの身ぃはうちで守らなしょあおへんなあ」
 
蘭丸
「この場所を通ることは、わかっていましたよ」
阿国
「凛としやって。ほんかいらしわぁ
 はぁ・・・・・・。ええ男はんにならはるわぁ」
蘭丸
「くっ、ここは退きます!」
阿国
「もう、お会いでけへんのやろか・・・・・・」
光秀
「そう簡単に逃げ切れると思いましたか?
 身の安全は約束しましょう。さあ、諦めなさい」
阿国
「ええお人や・・・・・・優しさがにじみ出てるわ
 こないなしゅっとした人もよろしなあ」
光秀
「仕方ありません。一旦退きます・・・・・・」
半蔵
「主の命により、始末する・・・・・・」
阿国
「なんや影があって、惹かれるわぁ
 目ェだけ出てはんのんが、好いたらしいわぁ」
半蔵
「今は機にあらず・・・・・・」
五右衛門
「さすがにこの俺様も死ぬかと思ったぜ・・・・・・
 阿国さんは無事に逃げることができたんかな?」
 
イベントムービー“五右衛門仁王立ち”
 
五右衛門
「行けえ! ここは俺様に任せて! 早く逃げるんだ!」
 
実機エンディング阿国・明智光秀“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
光秀
「私ではない私がいました。
 乱世の悲しみを救おうと、
 人に、世に、誠実に生きようとした。
 それが故に、
 今を信じぬあのお方に反発し・・・・・・」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
光秀
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・森蘭丸“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
蘭丸
「私は二人の偉大な男の背中を追いかけていました。
 一人は、
 人の悲しみにどこまでも誠実であろうとし、
 一人は、
 全ての悲しみを一人で背負おうとしました。
 二人はやがて反発し、私は・・・・・・」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
蘭丸
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・服部半蔵“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
半蔵
「我にあらざる、我があり。
 ただ影として生き、
 その宿命のままに、人を闇に屠った」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
半蔵
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
 
4「川中島の舞」(1561)
 
光秀の猛追をくいとめるべく五右衛門は
ひとり留まった。
 
阿国は五右衛門の言葉に従い、逃げに逃げた。
 
伊勢からひたすら逃げ続け、着いた先は信濃。
 
武田信玄と上杉謙信が対峙する川中島で
あった。
 
「戦い。
 泰平を望みながら、男達は、戦う。
 ええ夢、見せましょ」
 
イベントムービー“youはshock!”
 
阿国
「どこやろ、ここ
 聞こか」
謙信
「なんだ、その顔は?
 もっと戦を愉しもうぞ、宿敵」
阿国
「えらいとりこんだはる・・・・・・。道、聞いたらあかんやろか」
 
謙信
「宿敵、覚悟を決めるがいい」
信玄
「別働隊が合流するまで、食い止めろ!」
阿国
「怖いわあ
 うちの舞見て、戦、しもてくれはらへんやろか
 舞がみんなからよう見えるトコいうたら・・・・・・
 あのお山がよろしわ。行こか」
 
イベントムービー“川中島の舞”
 
信玄
「ほう?」
謙信
「見事だ・・・・・・
 だが、闘争は終わらぬ
 はっ」
 
阿国
「それとも、総大将さんに直接お願いしよか」
 
信玄
「先程の舞、非常に見事であったぞ
 どうだ、甲斐の国で舞わぬか?」
阿国
「はぁ・・・・・・渋うてええお声や・・・・・・
 どないしたらうちを好きになってくれはるんやろ?
 敵さんの総大将を倒したら、ええんやろか?」
幸村
「上杉謙信! 貴様の相手は、この真田幸村が承る!」
阿国
「あの人やられたら、信玄様、往なはるかもしれへん」
幸村
「貴様、何者だ?」
くのいち
「幸村様、こいつ敵の間者ですよ♪」
阿国
「え? そんなんちゃいます」
幸村
「問答無用、覚悟!」
阿国
「わややわあ。往ななしょあおへんなあ
 せやけど、幸村様・・・・・・一途でええ男はんやわあ
 ふー、ここまで来れば大丈夫やろ・・・・・・」
くのいち
「にゃはは、間者役発見!
 人は人を踏み台にして、出世するのよね~」
阿国
「お嬢ちゃん、かんにん
 これもうちと幸村様のため」
信玄
「舞麗しく、戦も強い。才色兼備とはこのことよ」
阿国
「ややわあ、信玄様、上手ばっかり言わはって」
 
謙信
「戦場に女は不要。早々に立ち去るがいい」
阿国
「つれないお人。けど、そこがええわあ
 どないしたらうちを好きになってくれはるんやろ?
 せや。謙信様のため、あちらの敵さん倒そ
 謙信様、まだ振り向いてくれはらへん・・・・・・」
 
阿国
「しょあおへん。総大将はん、しばき倒そ」
 
実機エンディング阿国・真田幸村“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
幸村
「私ではない私がいた。
 王道を推し進めるために戦い、
 大義に死のうと思っていた。
 ただ己の魂と闘志に、忠実に生き・・・・・・」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
幸村
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・武田信玄“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
信玄
「わしではないわしがいた。
 皆が笑って暮らせる世界が欲しかった。
 わしはおしゃべりで、くわせ者で、
 そして渋くてかっこよかった」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
信玄
「夢?・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
実機エンディング阿国・上杉謙信“夢と幻”
 
阿国・上杉謙信“夢と幻”
 
阿国
「ただ人は、情けあれ。
 夢の、夢の、夢の・・・・・・。
 どうしやったんどすぅ?」
謙信
「我ではない我がいた。
 透き通るように美しき戦いの喜悦。
 宿敵との出会い。
 その中に身を躍らせ、自在に泳ぎ遊ぶ我等」
阿国
「せつない夢どすなぁ」
謙信
「夢・・・・・・か」
阿国
「夢、幻。
 昨日は今日のいにしえ。
 今日は明日の昔夢」
 
 
5「安土城の舞」
 
川中島でも舞を見せ、出雲大社の修繕費用が
貯まった阿国は出雲へ戻ることにした。
 
だが、阿国にはずっと気にかかっていたこと
があった。
 
阿国は安土へと向かった。
 
「男と女。
 愛を求め、男と・・・・・・女。
 ええ夢、見せましょ」
 
阿国
「とうとう来てもうたなあ
 慶次様、うちのこと忘れてなかったらええけど・・・・・・」
五右衛門
「城・・・・・・そして囚われの姫君とくりゃあ
 大泥棒・・・・・・石川五右衛門の出番、ってこった!
 阿国さん、すぐに助け出してみせますよ!」
お市
「ここ、ものすごく広いのよ? 迷うでしょ
 あたしについてきて!」
阿国
「やぁ、可愛らしいお嬢ちゃんや
 親切やなあ。ついてこか」
お市
「ほら、こっちだよ!
 さってと! ここなら戦えるかな?」
阿国
「可愛らしのにいけずやわあ」
お市
「いったーい! もう、許さないんだから!」
 
五右衛門
「お、剣玉娘! ちったあ上達したか?」
お市
「もー、前から上手だってば!」
滝川一益
「むむっ、曲者! 出会え! 出会え!」
濃姫
「必死なのね・・・・・・可愛いわ・・・・・・
 そんなに必死になって、野蛮というより野獣ね・・・・・・」
五右衛門
「こ、これは格が上がったのか? 喜んでいいのか?
 ・・・・・・いかんいかん! そんんこたあどうでもいい!」
濃姫
「少しの間だけでも、楽しませて頂戴・・・・・・」
 
イベントムービー“再会。そしてカン違い”
 
五右衛門
「ふんりゃッ!
 やい、信長のイヌ。よくも阿国さんをさらいやがったな!」
慶次
「おいおい。誤解だぜ」
五右衛門
「やかましい!」
慶次
「ま、そのケンカ買おう。お前さんとのケンカは愉しい」
五右衛門
「阿国さん、逃げろ! デカブツは俺様が引き受けた!」
 
五右衛門
「阿国さんには、指一本触れさせねえぜ!」
慶次
「はっはっは! お前さんは相変わらず面白いなあ!」
阿国
「そんな何度もケンカせんといてほしいわあ・・・・・・
 うちが止めるしかないやろな」
五右衛門
「一世一代の大花火、ア、打ち上げたぁ~!」
阿国
「戦も、旅も、これで終いや」
 
エンディング阿国“大団円”
 
慶次
「・・・・・・負けたねえ」
五右衛門
「おう!?
 て、てめえ・・・・・・!」
慶次
「しーっ。
 行くわ。俺には戦場が似合う」
五右衛門
「だ、だけど。
 阿国さんはてめえを・・・・・・!」
慶次
「バ~カ」
五右衛門
「お、おい・・・・・・!」
阿国
「慶次様はぁ?」
五右衛門
「あ、その、なんだ。
 行っちまいました、はは、あ、あのう・・・・・・。
 えー、わ、わけわかんねえっすよねえ。
 はは、ナンだよあいつなーんつって、はは・・・・・・」
阿国
「ついて来てくれはらへんのどすかぁ?」
五右衛門
「へ?」
阿国
「五右衛門様は、
 うちと一緒に出雲に来てくれはらへんのどすかぁ?」
五右衛門
「・・・・・・うっしゃー!
 俺様の時代が来たぜい!」
 
実機エンディング阿国“舞と戦と華と”
 
五右衛門
「阿国、さん。
 俺様の最期のために・・・・・・。
 ま、舞を・・・・・・。
 阿国、さん。
 もう、これで・・・・・・。
 何も思い残すことは・・・・・・ねえ。
 俺様の人生、最高だっ・・・・・・た・・・・・・」
慶次
「気に入った。
 あんたについて行こう。
 どこまでもな」
阿国
「慶次様・・・・・・」
慶次
「五右衛門、安らかに眠ってくれや」
五右衛門
「・・・・・・ぐごごがああ・・・・・・」

お銀氏提供

戦国無双[武将]完全攻略