「戦国時代の職制」
宿老・家老
大名を補佐した重臣のこと。
現代の会社組織でいえば重役クラス。
宿老は専務・常務で、家老は平取締役といったところ。
奉行
勘定奉行・寺社奉行・町奉行など。
鎌倉時代以降の職制で、上命を受けて実務に当たる。
会社組織でいえば部長職あたり。
目付
監察や敵情を探る役目。
会社組織でいえば監査役にあたる。
当然ながら、同僚に煙たがられやすい。
祐筆
外交条文や記録などの公式文書を取り扱う。
会社組織でいえば秘書官や書記のこと。
諸役
使番衆・納戸頭衆など。
奉行よりも実務的で、細かい実務を司った。
会社組織でいえば課長クラスと考えて良い。
代官・郡代
大名の直轄地の徴税や領民の監察をした。
現代風に言えば、
事務所・支店長・出張所といった役割である。
組頭・足軽大将
足軽を指揮統率する。
組頭は番頭とも呼ばれ、
十数人の足軽からなる最小の戦術単位のリーダー。
弓・鉄砲・槍など、得物によって分けられる。
近代の軍隊でいえば下士官にあたる。
足軽大将はその上で、複数の足軽頭を指揮下に置く。
侍大将
部隊を指揮する中堅指揮官。
統率する人数は300名程度だが、
より多人数の集団を指揮する場合もある。
実戦に対応する能力を最も必要とされる重要なポジション。
××大将
鉄砲大将・槍大将・先手大将など、
特別な任務や特定の得物で構成した部隊を指揮する。
先鋒を承る先手大将は、非常に名誉とされた。
近隣に武名高く、
大名からの信任が篤い武将が指名される。
軍目付
諸隊の様子を監察し、戦況を大将に報告する役目。
使番
本陣にて諸隊へ大将の命令を伝える伝令将校。
信長の赤母衣衆と黒母衣衆、
秀吉の黄母衣衆などが有名である。
小姓
大名の身の回りの世話をする。
食事。
身支度。
掃除。
散歩の供まで全て、小姓の仕事である。
小姓とは前髪を下ろしたままの少年で、
その多くは重臣の子息であった。
つまり、将来は重臣だ。
その準備として主君への奉公を通じて、
目の前で主君の人となりを知る事が目的である。
(変事に際しての人質でもあるが・・・)
齢は13~17まで。
森蘭丸をはじめ、美童だらけである。
この時代は男色が美徳とされ、
美少年を小姓に持つのは武将のステイタスだった。
現代で言うなれば、
高級な車を買って見せびらかす感覚に近いかもしれない。
・・・で、やっぱり夜のお務めも果たすわけで。
ムニャムニャの最中にオナラは厳禁なので、
豆や芋は一切とらなかったり肛門を広・・・ゲフンゴフン。
それはともかく。
小姓は総じて家柄も才能もあって、
長じて名将となるケースは少なくない。
お銀氏提供
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