お市(1547?~1583)

cv前田愛(青二プロダクション)
 
設定年齢:15歳
 
身長:158cm
 
使用武器:剣玉
 
剣玉・梅
 
剣華玉・藤
 
剣美玉・百合
 
如意宝珠・菫
 
木花開耶・桜
 
瑠璃弁天・菊
 
一人称:あたし
 
美貌で名高い信長の妹。
明るく素直な性格で、
家中においては多くの武将たちから慕われていた。
浅井長政のもとへと嫁ぎ、
その後の淀君やお江をもうけるなど、
幸せな暮らしをおくる。
しかしその幸福もつかの間、
夫長政と兄信長のあいだで争いが勃発し、
愛する夫と尊敬する兄に挟まれ、
深く思い悩むこととなる。
 
 
 

「シナリオ集」

 
 
1「桶狭間の戦い」(1560)
 
オープニング“敦盛”
 
信長
「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、
 夢幻の如くなり。
 一度生を享け滅せぬものの有るべきか・・・・・・」
織田軍武将
「これで織田も終わりか!
 敵は大軍、勝ち目はない。
 降伏か破滅かもはやふたつにひとつ。
 殿は何を考えておられるのだ」
お市
「大丈夫お兄様なら勝つよ」
信長
「死ぬやもしれんな」
斎藤道三
『ウツケを殺せ』
濃姫
「うっ」
信長
「ククク」
濃姫
「貴方を殺すのは、わたし。こんな戦で死なれては・・・・・・」
信長
「うぬを抱けぬ、な」
半蔵
「信長、勝てば乱・・・・・・影の役目は・・・・・・」
 
信長
「地はこの雨で沼のごとし、か
 今川の進軍が遅れれば、奇襲の機会もあるな」
濃姫
「あなたが、ウツケかどうか
 見極めるには、この戦・・・・・・またとない機会」
信長
「天、この信長が勝利を望むか」
お市
「うわあ、すごい雨! お兄様の言っていた通りね
 こんな雨でも、あたしは攻めるだけ!」
濃姫
「雨・・・・・・空が泣いている
 乱れれば乱れるほど、あの人好み・・・・・・」
秀吉
「義元の陣、見つけてまいりました
 ありゃあ油断も油断、気が入っておらんわあ」
義元
「今川家の格の違いを見せつけてやるのじゃ!」
半蔵
「主がため・・・・・・覚悟」
お市
「あたしを狙ってるのね。後悔させてあげる!」
 
信長
「狙うは今川義元の首。全軍、信長に続け!
 遅れは、許さぬ」
濃姫
「私ができることは・・・・・・
 敵方の大将を陥れるも一興」
信長
「お濃よ、どうした?
 やはり、我が刃で片付けねばならぬ、か?」
 
イベントムービー“篭絡”
 
義元
「ぶーっ! 女子・・・・・・妖艶な・・・・・・」
濃姫
「フフフ・・・・・・」
 
義元
「の、信長だと。皆の者まろを守れ」
半蔵
「勝敗決す。乱世にふさわしきは・・・・・・」
信長
「何を望む? 闇よ
 欲するは、義元の首、か?」
半蔵
「影を抑えるか・・・・・・覇王よ」
 
イベントムービー“ニュータイプ”
 
義元
「ぐっ・・・・・・雨・・・・・・雨さえ降らねば・・・・・・」
信長
「降ったはうぬの死を、天も望んだまで
義元
「貴様にもいずれ無様な死を・・・・・・ふぐっ」
信長
「それも、悪くない」
 
イベントムービー“形式”
 
濃姫
「汚らわしい」
信長
「・・・・・・か?」
義元
「ぐああっ!」
 
信長
「家康とは旧知の仲・・・・・・
 抗う価値なき戦なれば、信長に降る男よ
 家康の士気はもうあるまい。潮時、よ」
徳川家康
「徳川の未来のため・・・・・・
 今川殿には悪いが、信長殿と組ませてもらおう」
 
 
2「稲葉山城攻略戦」(1567)
 
織田軍は、今川の本陣に奇襲をかけ、これを
打ち破った。
 
さらに信長はその版図を拡大せんと美濃に
侵攻。稲葉山城を囲んだ。
 
美濃の斎藤家。それは信長の正室・濃姫の
生家でもあった。
 
「お兄様、何でぇ?
 お義姉様を・・・・・・。
 あたし、負けないよ!」
 
イベントムービー“妹と妻”
 
濃姫
「父上・・・・・・今こそ約束を果たしましょう」
お市
「お義姉さまは、家族と戦うの本当に平気?」
濃姫
「いずれこうなると、わかっていたわ
 それでもわたしは選んだ・・・・・・
 誰もがそうするように」
お市
「え・・・・・・!?」
 
信長
「稲葉山城を奪い、美濃の地を手に入れる
 サルよ、一夜で墨俣に城を作れ
 他の者は、城外の敵を殲滅せよ
 その場を敵に渡すな、守ればよい
 他の軍は、急ぎ木材を確保せよ
 木材は、全て運び出せ。根こそぎ、だ
 城を建てる場所、確保せねばな
 急がねば、夜が明ける、な
 木材はあるに越したことはない、天梯車を出せ
 敵の砦より、木材を揃える」
秀吉
「木を縛って、川に流したってね
 ほんなら、あっという間に運べるんだわ
 こんなもんでええかな?
 ほんじゃあ、次の場所へ行こみゃあ
 さて、こっちもどんどん流そみゃあ」
信長
「気取られた、か・・・・・・
 一夜城の人柱となってもらわねばな
 間もなく夜が明ける。急がねばな・・・・・・
 夜明け、か・・・・・・
 あとは、夜が明けるを待つだけだ」
 
イベントムービー“一夜城”
 
秀吉
「これぞ、あ、これぞ稲葉の、一夜城。
 秀吉、建てて、喜び舞い
 斎藤、おったまげて、てんてこまい
 キキッ、おみゃあさんたちにゃあ、
 千年たってもできにゃあで」
光秀
「信長公は天下を取ると言いましたね、
 蘭丸。わたしも・・・・・・同感です」
 
斎藤義龍
「馬鹿者! 勝手に門を開けるでない!
 うぬぬ・・・・・・こうなったら全軍突撃じゃ!」
光秀
「姫君様に刃を向けること、お許し下さい」
濃姫
「光秀、あなたは相変わらず堅いのね
 あの人に仕えなさい。きっと新しい世界が見える
 蘭丸、もう斎藤家はお終い・・・・・・
 あの人に、仕えたい?」
蘭丸
「ええ。それ故に、力を示させていただきます」
信長
「城内へ逃げおったか・・・・・・無駄な
 死に場所を変え、何を望む? 下らぬ」
 
信長
「道三のいぬ斎藤家・・・・・・脆い、な
 城内に逃げ込んだ者、討ち果たせ! すべてを、だ」
斎藤義龍
「美濃の地はわしと息子が守る! 行くぞ!
 濃・・・・・・貴様! 兄を討つか! 父の言葉忘れたか!」
濃姫
「ウツケを、討て、でしょう?
 あの人より貴方の方がよっぽどウツケだから」
斎藤義龍
「傷が痛む・・・・・・」
 
 
3「姉川の戦い」(1570)
 
美濃を併呑した信長は、上洛の道を
確保せんと、妹・お市を浅井家に嫁がせる。
 
だが、数年後、信長と浅井家の関係は悪化。
 
お市は兄・信長と姉川の地で刃を交えること
になった。
 
「お兄様、わかんないよぉ。
 市は違う!
 あたし、負けないよ!」
 
イベントムービー“家族ゲーム”
 
浅井長政
「許せ、市。されどこれも戦国のならい
 それがしは信長殿と戦わねばならぬ・・・・・・」
信長
「下らぬ。実に下らぬ戦いよ」
濃姫
「あの子にも選ぶ日が来た。それだけ、よ」
信長
「是非もなし」
 
お市
「ただ、戦うだけじゃダメだよ・・・・・・
 きっと・・・・・・きっと違う道があるはずだから」
信長
「市がおろうと遠慮は無用
 戦って、勝て。それだけだ」
浅井長政
「いかん! 朝倉の救援を急げ!」
慶次
「さて、俺の出番かね」
浅井長政
「くっ、慶次を本陣に近づけるな!」
慶次
「どうした! こんなんじゃ信長には勝てないぜ?」
お市
「お義姉さまなら、お兄様を説得してくれるかな・・・・・・
 無理かな・・・・・・ううん、考えてるだけじゃダメ
 お義姉さまに会って、お話しなくちゃ
 お義姉さま! どこ? お話したいことがあるの!」
 
イベントムービー“停戦交渉”
 
お市
「・・・・・・違う。お義姉さまとは違うよ
 市は長政様とお兄さまの新しい
 道を切り拓くために戦うの!」
濃姫
「その道は・・・・・・険しいわ・・・・・・」
お市
「そうね。だからあたしは・・・・・・ここにいるの!」
 
濃姫
「あなたにその道を歩く力があるか、見せてもらうわ
 話は、それから・・・・・・」
お市
「あたしの道、それは・・・・・・」
浅井長政
「和睦は、かなわぬのか・・・・・・
 やむを得ぬ・・・・・・全軍、突撃せよ!」
お市
「長政さま、まだ、あきらめないで!」
浅井長政
「それでも、今戻るわけにはいかぬ!」
光秀
「市様、もう、およしなさい
 信長様に迷惑をかけるものではありませんよ」
お市
「わかった振りをするのが好きなら、すればいいよ
 市はできないから、しないだけなの」
 
お市
「お兄さま・・・・・・もう、やめようよ
 あたしたちは兄妹でしょ? お兄さま!」
信長
「・・・・・・無価値
 市よ、うぬが信念、つらぬくがよい
 兄を、殺してでもな・・・・・・」
 
 
4A「安土城潜入」
 
浅井・朝倉連合軍は織田軍に勝利した。
 
だが、この勝利によって浅井と織田の関係は
さらに悪化した。
 
浅井の妻・お市は、兄・信長を説得すべく、
敵地・安土城へと単身乗り込むのだった。
 
「わかってるはずなのにぃ。
 ううん、市が教えてあげるんだから!
 あたし、負けないよ!」
 
お市
「お兄様に・・・・・・お兄様に会わなきゃ!
 絶対、仲良くできるはずなんだから!」
稲葉一鉄
「この美濃三人衆、城の守りを任された以上・・・・・・
 お市様とて、通しはしませぬぞ!」
お市
「あう~・・・・・・頑固親父、苦手・・・・・・
 市は忙しいんだから、邪魔しないで!」
稲葉一鉄
「ぜぇぜぇ・・・・・・お、お市様、逃がしませんぞ・・・・・・」
お市
「ホントにもう! 市は忙しいの!
 しつこいっ
 みんな、ごめんなさーい!」
慶次
「よう! あんたの兄貴なら、ここには」
お市
「どいて、どいて、どいてぇ~!」
慶次
「・・・・・・かなりテンパッてんなぁ、おい・・・・・・
 まったく、忙しいお嬢さんだぜ・・・・・・」
 
お市
「あう~ お城、広い~
 あう~ これじゃ迷っちゃうよぅ~
 あう~ もしかして、迷っちゃったかなぁ・・・・・・
 ううぅ・・・・・・迷子になっちゃったぁ・・・・・・」
 
お市
「お兄様! ・・・・・・ってあれぇ?」
光秀
「お市様、私はあなたに謝らなければなりません・・・・・・」
お市
「え?」
光秀
「信長様の居場所を知りたくば、私を・・・・・・倒しなさい」
 
イベントムービー“光秀の心の内”
 
お市
「どこ行くの?」
光秀
「本能寺へ・・・・・・信長様はそこに・・・・・・」
お市
「どうしても、お兄さまを・・・・・・討つの?」
光秀
「わたしはあのお方を信じられなくなった
 もはや、この道しかないのです」
お市
「なによ! みんな、分かった顔して諦めて
 ・・・・・・市は違うよ! 諦めてなんて・・・・・・絶対あげない」
 
 
5A「本能寺の変」(1582)
 
織田家臣・明智光秀はその胸に野望を秘め、
軍を信長のいる本能寺へ向かわせた。
 
光秀の胸中を知ったお市は、浅井長政と
ともに急ぎ軍を動かした。
 
「お兄様、約束して。
 絶対、約束だよ!
 あたしだけは、負けない!」
 
イベントムービー“素直じゃないお市”
 
お市
「とうとう天もお兄さまを見放されたのね・・・・・・」
浅井長政
「いまならまだ間に合うかも知れぬ」
お市
「行っても・・・・・・いいの?」
 
お市
「はぁはぁ・・・・・・お兄様、どこ・・・・・・?
 早く探しださないと・・・・・・」
光秀
「信長様、あなたの命運・・・・・・ここで終わりです」
お市
「火矢!? 光秀様、本能寺を燃やす気!?」
濃姫
「光秀、あなたにあの人の命、あげられないわ
 あの人の命は、私のものだから」
 
イベントムービー“炎上本能寺”
 
明智軍兵士
「火を放て。本能寺を燃やせ」
光秀
「破壊の魔王・・・・・・織田信長
 末期に描くは、ご自身の破滅ですか・・・・・・」
 
お市
「うん! 今のうちにお兄様を探さなきゃ!
 お兄様は、私が助けてあげなくちゃ!
 きっと、誰も助けてくれないから・・・・・・」
濃姫
「あの人は助けなんて待っていない
 あの人が待っているのは・・・・・・」
蘭丸
「もう、門がもたないか!?
 だが! ここだけは通しません!」
お市
「蘭丸さま! お兄様は?」
蘭丸
「まだ本堂の中に・・・・・・お市様、どうか、信長様を!」
お市
「あ! お義姉さま! お兄様は?」
濃姫
「どこかで、あなたの救いを待ってるんじゃなくて?
 それとも、私の救いかしら・・・・・・フフ・・・・・・」
お市
「お兄様! 早く逃げなきゃ!」
 
イベントムービー“何踊ってんのよ”
 
お市
「お兄さま、なぜ・・・・・・」
信長
「待っておった・・・・・・とでも言えばよいか?」
お市
「天邪鬼なんだから!」
 
光秀
「頃合いでしょう。門を閉じなさい」
蘭丸
「・・・・・・ここまでかも、しれませんね」
お市
「蘭丸さま! 大丈夫?」
蘭丸
「お市様・・・・・・私などより信長様は・・・・・・?」
お市
「うん! 見つけたよ!」
蘭丸
「良かった・・・・・・」
お市
「お兄様は蘭丸様が死ぬことなんて望んでないよ」
蘭丸
「そう・・・・・・でしょうか・・・・・・」
濃姫
「あの人に会う前に・・・・・・死ぬわけには・・・・・・」
お市
「お義姉さま! 大丈夫?」
濃姫
「市・・・・・・あなた・・・・・・助けに?」
お市
「もちろん! お義姉さまは、市の大切な人だもの!」
濃姫
「ありがとう、市・・・・・・」
 
信長
「・・・・・・行くぞ、市
 西門より出て、南東へ抜けるぞ!
 さすがよ、光秀・・・・・・万事休す、か」
浅井長政
「浅井長政、信長公の助太刀に参りました!」
お市
「長政様! 来て、くれたんだ・・・・・・」
信長
「救えぬ、実に救えぬな・・・・・・だが
 うぬが業、嫌いではない。今もこの先も、だ」
光秀
「信長様の命、奪えずとも・・・・・・
 信長様の世は、終わらせてみせる!
 各軍、信長を追い続けろ」
お市
「光秀様・・・・・・お兄様もわかってくれたよ!
 これ以上、自分も人も苦しめないで・・・・・・」
光秀
「お市様、おどき下さい。世の哀しみを私は止めねば」
お市
「ならお兄さまを討って誰も哀しまないって言うの?」
 
エンディングお市“仲良く手を取り合って”
 
お市
「うわ、あ、あああっ!?」
浅井長政
「・・・・・・この通りです」
お市
「これが、あたしの戦う意味。
 わがままって言われるかもしれないけど、
 あたししか歩けない道だから・・・・・・」
 
 
4B「安土城攻略戦」
 
浅井・朝倉連合軍は姉川で勝利した。
 
この後も織田と浅井の対立は続き、数年後、
その対立は頂点に達した。
 
浅井長政は信長の居城・安土の攻略を決意。
 
進軍する浅井軍の中にはお市の姿もあった。
 
「どうしてこんな・・・ううん。
 前を、前を見なきゃ!
 あたし、負けないよ!」
 
浅井長政
「もはや信長殿を討つしかあるまい
 市・・・・・・つらい戦いをさせるな・・・・・・」
お市
「ううん・・・・・・あたしが戦わなきゃ・・・・・・
 お兄様の性格の悪さがよく出てるなぁ・・・・・・この城」
光秀
「市様・・・・・・信長様を討つのですか?」
お市
「あたし決めたの。市じゃなきゃお兄様を止められない!」
秀吉
「おみゃーら、長政を討ち取るのぎゃ!
 あ、お市様にはあてるでにゃあよ
 わしの自慢の鉄砲隊が全滅だぎゃ・・・・・・
 こ、ここは一旦退こみゃあて!
 お市様! 戻ってきてくださったのきゃ?」
お市
「市はお兄様を止めに来たの! そこをどいて!」
秀吉
「これは手ごわーぎゃ!」
慶次
「俺もまぜてもらえんかね?」
浅井長政
「慶次か・・・・・・皆の者、迂闊に手を出すな!」
蘭丸
「この先、行かせはしません!」
信長
「よく来たな・・・・・・」
慶次
「勝手に参加させてもらうよ」
信長
「どうした市・・・・・・兄はまだ生きておるぞ」
お市
「お兄様・・・・・・もう、終わりだよ・・・・・・」
信長
「ういやつよ・・・・・・くるがよい」
 
イベントムービー“最後はわたしの手で”
 
お市
「ここはあたしが」
浅井長政
「されど、市・・・・・・」
お市
「お兄様を倒すのは市じゃなきゃ
 あうー。仕方ないよ、これが市の進む道だから」
 
お市
「お兄様のことは、市が一番知ってるんだから 
 だからこそ、この道を選んだの!
 お兄様を、討つことを!」
光秀
「ここは通しません! たとえ市様でも・・・・・・
 お心は、変わらぬのですか・・・・・・」
お市
「変わらないよ・・・・・・あたしはあたしだもん」
光秀
「市様・・・・・・無理をなさらないように・・・・・・」
蘭丸
「お市様、これでよいのですか?」
お市
「うん・・・・・・もうお兄様を放っておけないから」
蘭丸
「ならば、私は敵としてあなたを討たせていただく!」
秀吉
「お市様、もう兄弟喧嘩はお止めなされ
 わしが、一緒に謝ってあげるからのう」
お市
「それで終わるなら、幸せだよ・・・・・・」
信長
「市よ・・・・・・よく兄をここまで追い詰めたものよ」
お市
「お兄様、本当に、こうするしかないの・・・・・・?」
信長
「市よ・・・・・・なにを躊躇しておる
 うぬが覚悟、見せてみよ
 それでこそ信長が妹、よ
 我が覇道、よもやうぬに止められるとはな
 それもまた、一興・・・・・・」
お市
「さようなら、お兄様・・・・・・
 でも、謝らないよ。これで、いいはず・・・・・・だから」
 
 
5B「本能寺の戦い」
 
浅井軍は、安土を攻略。ここに信長を
討ち果たした。
 
この戦いを契機に長政は天下平定に
乗り出していく。
 
これに対し、織田の旧臣は、主君の仇を
討たんと、京に集結。
 
浅井軍に対して徹底抗戦の構えを見せた。
 
「あたし、お兄様の夢、追いかけてみるね。
 もう迷わないよ!
 お兄様、ありがとう」
 
イベントムービー“ダークネスイリュージョン”
 
蘭丸
「お市様が・・・・・・」
濃姫
「クスッ
 無聊を慰めるとしましょう」
お市
「お義姉さま、ごめんね。けど、市も選んだの」
 
光秀
「この戦い、単なる信長様の追討戦ではない・・・・・・
 次の天下人、占う一戦・・・・・・となれば・・・・・・」
浅井長政
「・・・・・・明智殿が撤退!? 援軍を連れて戻る気か?」
光秀
「市様、なぜ、なぜ信長様を・・・・・・!
 あなたと長政殿、あのお方の重さに堪えられますか」
浅井長政
「このまま対陣していては我が軍は孤立してしまう
 やむを得ぬ・・・・・・本能寺に火をかけよ!!」
お市
「長政様!? どうして・・・・・・
 長政様、ダメ! ダメだよ!!
 これじゃ、これじゃお兄様といっしょだよ!」
浅井長政
「信長殿と同じ、そうか・・・・・・火計を中止せよ!」
秀吉
「信長様の仇を討ったもんが次の天下人だぎゃ!
 長政の首を取れ! あ、お市様は連れて来るのじゃ
 お市様~、待っててくだされ~」
お市
「あう~、き、気持ち悪い~・・・・・・」
徳川家康
「全軍、急ぎ長政の首をとるのだ!!」
浅井長政
「右翼は徳川に当たれ! 好きにさせるな!」
徳川家康
「全軍退くぞ! ・・・・・・半蔵、後は任せたぞ」
半蔵
「・・・・・・承知
 滅・・・・・・」
お市
「長政様まで死なせるわけにはいかないのっ!」
浅井長政
「市! 無事か?!」
お市
「うん、平気だよ。まだ、負けられないから」
浅井長政
「市、無理をするな、そなたを失いたくない・・・・・・」
 
慶次
「市殿! 信長を倒した力見せてもらおう!」
お市
「あう~・・・・・・そんな力なんて、ないのに・・・・・・」
慶次
「望まなくても、力なんてのは手に入るもんさ」
蘭丸
「お市様・・・・・・何故です? 何故、信長様を!」
お市
「市が・・・・・・市しかできなかったの・・・・・・きっと
 長政様・・・・・・お義姉さまは市が・・・・・・市が!」
浅井長政
「・・・・・・市、分かった。全軍、止まれい!」
 
イベントムービー“極道の妻たち”
 
濃姫
「さぁ、戦いましょう。地獄に墜ちたり落としたりしましょう」
お市
「お義姉様、どうして!?」
濃姫
「理由など欲しくない。欲しいのはあの人だけ
 アハハハ・・・・・・」
お市
「ごめんね、お義姉様。でもあたしは・・・・・・
 だからごめんね」
 
濃姫
「あなたが愛した人を・・・・・・大切に・・・・・・なさいね・・・・・・」
お市
「ありがとう・・・・・・さようなら・・・・・・お義姉さま・・・・・・」
 
実機エンディングお市“死者に捧げる祈り”
 
お市
「あう~。お兄さま。
 お兄さまの背中、これからもずーっと追い続けるよ。
 でなきゃ、市が戦う意味がないもの」
ガヤ
「かかれ!」
戦国無双[武将]完全攻略


お銀氏提供