石川五右衛門(?~1594?)8

cv江川央生(青二プロダクション)
 
設定年齢:不明(30代)
 
身長:195cm
 
使用武器:大槌&大筒
 
石割り
 
岩破り
 
嶽崩し
 
魁伐折羅
 
轟雷建御雷
 
砕城舞獅子
 
一人称:俺様
 
大砲を背負い、巨大な砲を振り回して、
権力者たちのお宝を狙う戦国末期の盗賊。
元々は伊賀忍者というだけあって、
大柄な身体に似合わぬ身のこなしと多彩な忍術を身につけている。
その大たんさはとどまるところを知らず、
屋敷や仏閣、城にまで侵入し、
果ては時の天下人、豊臣秀吉の寝室にも忍び込んだという。
 
 

「シナリオ集」

 
 
1「岐阜城無断侵入」
 
オープニング“落し物と贈り物”
 
ガヤ
「きゃー。
 逃がすな。盗人め、引っ捕らえろ。
 まわりこめぇ。そっちだ! なにやってるんだよ!」
五右衛門
「だおっ、でゅあっ!
 おろ。
 ハン! 俺様が狙うは天下のお宝。
 かんざしなんざ小せえ小せえ。
 この見事な桜の花に、あ、くれてやらーあ。
 でやっ!」
 
五右衛門
「ここに噂のお宝が眠ってるってかァ~」
織田軍兵士
「曲者が入り込んだぞ! 探せ!」
五右衛門
「んん? 何だか騒がしいな。ま、今のうちだぜ
 せっかく城に乗り込んだんだ
 色々お宝をいただかねぇ手はねェぜ!
 おっと、宝をまだ頂いてねェな・・・・・・探すか!」
 
イベントムービー“オレ様しらなきゃモグリだぜ”
 
蘭丸
「何者!」
五右衛門
「俺様が天下の大泥棒、
 ア、石川五右衛門様だア!
 知らねぇたあ言わせねぇぜ!
 アウチ!」
 
蘭丸
「誰だか知りませんが、痛い目を見る前に帰りなさい」
五右衛門
「恐い者知らずの若造め!
 覚えとけ、俺様は
 石川、ア、五右衛門様だあ~!」
蘭丸
「待ちなさい! 逃がしませんよ!」
濃姫
「あら? ここは下郎の来るところではないわよ?」
五右衛門
「す、すいません・・・・・・って、何言ってんだこの野郎!」
濃姫
「汚らしくて、これ以上は付き合えないわ・・・・・・」
五右衛門
「・・・・・・勝ったのに、この負けたような悔しさは何だ?」
濃姫
「フフフ・・・・・・さよなら、泥棒さん・・・・・・」
五右衛門
「どわっ! お、お邪魔でしたかな・・・・・・」
濃姫
「フフフ・・・・・・ そう見える?」
蘭丸
「ち、違っ! 私はただ姫君様の護衛を・・・・・・!」
五右衛門
「良い子のみんなは真似しちゃダメだぜィ!」
蘭丸
「だ、だから、違うと・・・・・・」
半蔵
「抜け忍・・・・・・か」
五右衛門
「どわっ! ビックリしたー、ってどわっ! 半蔵!」
半蔵
「貴様の相手は後だ・・・・・・去れ・・・・・・」
五右衛門
「待ちやがれ!
 五右衛門様がお相手を、ア・・・・・・させていただきます
 お宝、お宝・・・・・・って、お取り込み中でしたか?」
光秀
「ちぃ! 新手か!」
くのいち
「覗き魔来た~♪」
 
イベントムービー“お宝ゲッツ”
 
五右衛門
「ヘイ! 天下のお宝どん
 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンってか」
千鳥の香炉
「ちりちりや、ちりちり。ちりちりや、ちりちり
 ちりちりや、ちりちり。ちりちりや、ちりちり」
五右衛門
「なんじゃこりゃああ!!」
 
 
2「京洛の舞」
 
岐阜城の千鳥の香炉は偽物だった。
 
それを知った五右衛門は、岐阜城を脱出。
 
京の町に戻り、再び浮浪の生活を続けていた。
 
「お、おろ?
 おろろろろ?
 か、傾いてるぅ~!
 あ、絶景かなぁ」
 
イベントムービー“カブキ千人斬り”
 
慶次
「いいねえ、この雰囲気。な、松風」
カブキ者
「待ちやがれ!
 へっ、忘れたとは言わせねえぜ。
 三年まえのあの日あのとき、俺は・・・・・・」
慶次
「わりぃ、ホンットに忘れた」
カブキ者
「くっそー! 野郎ども、でてきやがれぃ!」
カブキ集団
「オラオラ おうおう やっちめえ」
五右衛門
「アウチ!」
慶次
「ケンカは都の華だ。派手にやろうぜ」
五右衛門
「ケンカだあああ!」
 
慶次
「さあ、誰から勝負するかね?」
五右衛門
「おうおう、俺様の庭で喧嘩たあ
 誰であろうが見逃すわけには、あ、いかねえなあ!」
阿国
「なんやしらんけど、てったいましょか?」
五右衛門
「おう、そいつはありがて・・・・・・うおっ!
 その、なんですか。いや、非常に助かるっス!」
阿国
「ええお天気さんや。ほな、いきましょか?」
 
イベントムービー“本能寺の舞”
 
阿国
「そうどすなあ
 こんなことより、ようでけしまへんけど
 どうどすえ?」
織田軍兵士
「わお! わーっ! ひゅーひゅー」
 
イベントムービー“五右衛門壁破壊”
 
五右衛門
「イけねえのかよッ!
 んなあっ! ・・・・・・ちっ
 お、俺様だって俺様だって
 いーえすッ!!」
 
五右衛門
「うっしゃあ! いっちょやったるぜ!
 男っぷりを見せておかなきゃな!
 おりゃあ! これが俺様の実力よ!」
 
イベントムービー“京都の皆様、私が石川五右衛門です”
 
慶次
「おお、アンタは確か・・・・・・」
五右衛門
「日本一の大泥棒、石川、あ、五右衛門でい」
慶次
「・・・・・・ようよう」
五右衛門
「ウッシャー! 俺様もウれてきたぜえッ!!」
 
阿国
「あんたはんが、前田慶次様どすか
 もう、あきまへんえ。都で暴れはったら
 七条越えて、通り道なしや!」
慶次
「誤解されてるねえ。ま、それもいいか」
阿国
「なんで・・・・・・なんで手加減しはったんどす?」
慶次
「喧嘩はそのうち終わるさ。そう大げさに考えるなよ」
阿国
「慶次様・・・・・・。ほ・・・・・・」
慶次
「まだ、暴れ足りないねえ
 ちょいと手加減しすぎたかな
 そろそろ体もあったまってきたってもんだ
 男と男の喧嘩に大名の兵がでしゃばるってのは
 どうも粋じゃねえな」
五右衛門
「なんだあいつら? さては織田の兵だな!」
慶次
「ずいぶん長引ちまったなぁ
 そろそろケリつけるかい?
 なんだか手ごたえがねえな
 そろそろ店じまいといこうか!」
五右衛門
「ウッシャー! 望むところよ」
阿国
「がんばっとおくれやす・・・・・・慶次様」
五右衛門
「おうよ! って、頑張るのは俺様じゃあ・・・・・・?」
慶次
「いやあ、まいったまいった
 この喧嘩、お前さんの勝ちでいいぜ」
 
イベントムービー“命短し恋せよ乙女”
 
五右衛門
「・・・・・・京は俺様の庭だ
 これに懲りたらもう暴れんじゃねえぞ
 でけえ図体しやがって、この・・・・・・」
阿国
「すんまへんなあ」
慶次
「かまわんさ。今日のケンカは華があった。またやりたい」
五右衛門
「んだと!」
阿国
「華やなんて。ややわぁ。てんご言わはって」
五右衛門
「ま、なんだ。おう、またな」
阿国
「よろしおすなあ」
五右衛門
「え?」
 
 
3A「神君伊賀越え」(1582)
 
五右衛門は前田慶次に勝利した。
 
騒ぎを収めた五右衛門は生まれ故郷の伊賀へ
帰り、そこで賞金首の噂を耳にする。
 
五右衛門は、一気に大金を掴もうと
勇躍依頼主を訪ねた。
 
「しょ、しょ、賞金首ぃ!?
 いただきだあー!
 あ、絶景かなぁ」
 
イベントムービー“決死の伊賀越え”
 
徳川家康
「やっ、はあっ
 ここまで逃げれば・・・・・・光秀が軍も追ってはこれまい・・・・・・」
五右衛門
「合点承知の助。
 俺様が天下の大泥棒、ア、石川五右衛門様だア!」
光秀
「・・・・・・約束しましょう
 首尾よく家康の首をあげれば、宝は望みのまま」
五右衛門
「ウッシャー!」
 
光秀
「家康を三河まで逃げさせてはなりません!」
五右衛門
「ずいぶんと必死だな。ま、俺様にまかしとけ! 
 服部半蔵? 伊賀の忍か! や、やべえっ!」
半蔵
「抜け忍は・・・・・・誅殺が掟」
五右衛門
「くそっ、やれるもんなら、ア、やってみやがれい!
 覚悟しな! 俺様に狙われたら命はねえぜ!」
徳川家康
「う・・・・・・お前は宝が欲しいのだろう?
 宝のありかを教える代わりに、見逃してはくれぬか?」
五右衛門
「そりゃあいい事を聞いた
 てめえをボコボコにしてお宝も奪う。頭イイ!」
徳川家康
「まんまと化かされおった。今のうちだ!」
半蔵
「姿無き影ゆえ・・・・・・幾度でも現れよう」
孫市
「くっ、これはまずいな・・・・・・」
五右衛門
「よう、てめえも光秀に雇われたのか?」
孫市
「俺は、男と長話をする趣味はないんだがな」
五右衛門
「なんでぇなんでぇ、やってらんねえぜべらんめい!」
穴山梅雪
「い、家康殿の影武者など、私の役目ではない!」
徳川家康
「なんと、これでは策が台無しだ・・・・・・」
半蔵
「姿無き影ゆえ・・・・・・幾度でも現れよう」
光秀
「半蔵がまた現れましたか
 いつかは私を狙いにくるはず・・・・・・」
五右衛門
「ヘイ、お宝のありかはどこだ? さっさと吐きな!」
徳川家康
「千鳥の香炉・・・・・・今は大坂城にあるはず・・・・・・」
五右衛門
「ヨオッシャァア! みなぎってきたぜぇぇ!」
 
 
4A「大坂城無断侵入」(1594)
 
五右衛門は徳川家康から、天下の至宝
千鳥の香炉のありかを聞き出した。
 
香炉は、天下人・秀吉のもとにある、と。
 
五右衛門は香炉を手に入れんと、秀吉の居城、
大坂城に潜入した。
 
「今度こそ、お宝だあーっ!
 あ、絶景かなぁ」
 
五右衛門
「ここに、あの千鳥の香炉があるってんだよな
 これだけの城に忍び込んだんだ
 生半可な数のお宝じゃあ、帰れねえぜ!
 あとは・・・・・・わかるな?」
くのいち
「ありゃ・・・・・・またうざいのが・・・・・・」
五右衛門
「な、てめえ! 出会い頭にそりゃねえだろ!
 それよりどうだ? 弟子入りする気にはなったか?」
くのいち
「そういうところがうざいんだって!」
五右衛門
「まだまだ探すぜぇ!
 ハァ、ハァ・・・・・・なんちゅう部屋の数だ
 ・・・・・・あと、三部屋ってとこかな
 あと一部屋くらいしかねえはずだ!
 くそっ! この階にはねえのかよ!
 何かこの部屋、臭いやがるぜ」
慶次
「よお! さすが天下の大泥棒、大坂にも見参かい?」
五右衛門
「へん! てめえに誉められる筋合いはねえっての!
 どかねえと、また怪我するぜ!」
 
五右衛門
「てめえは、あの女忍者の主人だろ!?
 あいつの言葉遣いはどうなってんだ! ああん?」
幸村
「盗人たけだけしいのも、ここまでだと心地よい
 そなたが盗みをやめて反省するのが先だ」
五右衛門
「まァ、確かに俺様の方が大悪党かも知れねェな
 けどよ、言葉遣いは大切だぜ!
 そう思うだろ? あんたも!!
 あんまでかい音を立てると秀吉が起きるからな・・・・・・
 抜き足差し足と・・・・・・静かに行こうぜ
 げ! 半蔵・・・・・・なんでここに?」
半蔵
「抜け忍に用は無し・・・・・・去れ」
五右衛門
「そ、そうはそうはいくかよ」
 
イベントムービー“千鳥の香炉再び鳴く”
 
五右衛門
「てーやんでいっ」
千鳥の香炉
「ちりちりや、ちりちり。ちりちりや、ちりちり」
五右衛門
「またかああ!!」
秀吉
「誰じゃあ。わしゃあまだねみゃーで」
五右衛門
「サルだあああ!!」
 
五右衛門
「なんとか、ここは切り抜けたぜ・・・・・・
 さっさと・・・・・・ここは・・・・・・ずらからねえと
 やべ・・・・・・え・・・・・・ぜ・・・・・・」
 
実機エンディング石川五右衛門“世に盗人の種は尽きまじ”
 
「ついに手に入れたぜ。
 天下のお宝、千鳥の香炉。
 ・・・・・・だはっ!
 ふうふうふう・・・・・・鳴かねえ~っ!
 石川や、浜の真砂は尽きるとも、
 天下の宝は尽きやしねえ。
 次の宝が俺様を、ア、待ってぇ~るぅ~!」
 
 
5A「五右衛門大暴れ」
 
大坂城に潜入した五右衛門は、千鳥の香炉を
目の前にして捕らえられる。
 
天下人・秀吉は、五右衛門を釜茹での刑に
せんと四条河原に引き立てた。
 
「猿め、許さあーん!
 あ、絶景かぁ~なぁ~!」
 
イベントムービー“てめえこそ天下を盗んだ大泥棒”
 
秀吉
「これが盗人の末路じゃ、たーけ。この大泥棒めが」
五右衛門
「何を
 フンガーッ!!」
秀吉
「あ~ち、あちあちあちッ!」
五右衛門
「てめえこそ天下を盗んだ、あ、大泥棒」
 
秀吉
「全く馬鹿には付き合えん。わしゃ戻るわ
 盗人は適当に処刑しときゃあええで」
五右衛門
「サルめー! 俺のお宝をどこに隠しやがったぁー!
 俺の物は俺の物! あ、返しやがれぃ!
 こんなとこにはお宝はないか・・・・・・」
くのいち
「にゃは♪ お湯も滴るいい男はっけーん!」
五右衛門
「うっしゃー! 俺様にもファンができたかー!」
くのいち
「う、うざぁ・・・・・・さっさと消えてもらお・・・・・・」
五右衛門
「ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・・・ま、こんなもんだったかな
 って、アウチ! 千鳥の香炉がないぃーー!
 ん、徳川家康? 元はといえばあいつのせいで!
 この恨み、ア、晴らさでおくべきかぁ!
 こんなとこに用はねぇ! 家康だぁー!」
 
イベントムービー“天誅”
 
半蔵
「・・・・・・抜け忍、すでにぬしの因果も尽きた
 逃げようと、無駄」
五右衛門
「逃げるもんかい! 俺様を誰だと思ってやがる
 俺様は天下の大泥棒、石川、あ、五右衛門だあ!」
 
黒田官兵衛
「徳川が落ちたか・・・・・・。戻るぞ、長政」
黒田長政
「は? しかし、父上・・・・・・」
黒田官兵衛
「わからんか? 天下はまた戦国になるのだ・・・・・・」
慶次
「ぃよう! やってるねー! 俺も混ぜてくれよ!」
五右衛門
「そういえば、おめぇ、阿国さんはどうした?」
慶次
「あの娘ならそこに・・・・・・ってあれ?」
五右衛門
「アウチ! 迷子だァ!」
阿国
「慶次様、どこ行かはったんやろ・・・・・・
 栄えてるとこ行って、人に聞きましょ」
五右衛門
「阿国さん! 助けに来てくれたなんて、俺ァ・・・・・・」
阿国
「五右衛門様、慶次様知りまへんか?」
五右衛門
「ノォー!」
阿国
「なんやろ、このからくり? 大きいなぁ・・・・・・
 やぁん。もう、そないにどつかんといておくれやす」
慶次
「・・・・・・さすがに数が多いな
 おお! 五右衛門! 助けにきてくれたのか!」
阿国
「五右衛門様、おおきに
 そないにうちのことが大事なんや」
五右衛門
「うお! この扉、いくら押しても開きやがらねぇ!
 しかたねぇ、誰かの力を借りるか・・・・・・
 おう! あー、その、なんだ、力試しをしねぇか?」
慶次
「ははは! 素直じゃねぇなぁ! 助太刀するぜ!」
五右衛門
「・・・・・・バレてーらーー!
 阿国さん、その、なんだ、あいつが呼んでたぜ?」
阿国
「・・・・・・素直やおへんなぁ お手伝いしましょか?」
五右衛門
「・・・・・・バレてーらーー!」
慶次
「じゃあ、行くぞ! せーの! おらぁあああ!」
阿国
「この扉どすか? ほな、よいしょ!」
五右衛門
「・・・・・・え、引き扉? ノォーーーー!
 千鳥の香炉はあのサルが持ってるにちげぇねぇ!
 サルめー! 俺のお宝を、あ、返しやがれぃー!」
秀吉
「何を言うか! わしのもんはわしのもんだぎゃ!」
五右衛門
「盗人猛々しいとは、あ、てめえのことよ!」
秀吉
「だまらっしゃい! 天下もお宝も渡さんで!」
 
エンディング石川五右衛門“天下も盗む大泥棒”
 
五右衛門
「・・・・・・で、なんだ。
 俺様が秀吉をやっつけて、
 新しく天下人になりました。
 その、なんだ。
 あ、俺様が誰かと言いますと・・・・・・その・・・・・・」
ガヤ
「てめえこそ、天下を盗んだ、大泥棒だ!
 そうだそうだー!
 この盗人野郎―!
 ははははは。
 お前こそ盗人だあ」
五右衛門
「おうよ!
 俺様こそが、天下も盗んだ大泥棒。
 石川、ア、五右衛門様だあ~っ!」
ガヤ
「いよ~っ!」
五右衛門
「ア、絶景かぁ~なぁ~!」
 
 
3B「大坂の舞」(1570)
 
五右衛門は京で見初めた阿国に付き添い、
大坂へ向かった。
 
阿国はそこで舞を披露しようとしたのである。
 
だが、その大坂では、織田軍が一揆衆との
戦を始めようとしていた。
 
「一揆衆?
 阿国さん、一揆衆・・・・・・。
 お、お、阿国さあーん!
 あ、絶景かなぁ」
 
イベントムービー“民衆を率いる自由の女神”
 
ガヤ
「いぃぞぉ! わーっ! やんややんや
 おーくーにっ!」
五右衛門
「・・・・・・お、おう、その、なんだ、よかったぜ」
孫市
「おつかれさま。心が震えたよ
 特別な気持ちがする。暖かい気持ち
 戦いに明け暮れる俺にまだこんな気持ちが
 あったことに驚いてる」
五右衛門
「よくもまあベラベラベラベラと。けっ!」
阿国
「ややわあ。また上手言わはって」
 
孫市
「俺たちには勝利の女神がついてるんだ
 負けるわけがない、そうだろう?
 それじゃ、お客さんを歓迎してやるとしようか」
五右衛門
「けっ! すかしやがって! な~にが
 「俺達には勝利の女神がついてるんだ」だ!
 俺様は好きにやらせてもらうぜ!
 ささっ、行きましょうぜ! 阿国さん」
阿国
「待っとおくれやす、孫市様」
五右衛門
「ノォォー!」
孫市
「くっ、向こうにも敵が・・・・・・
 なんとかもちこたえてくれ!」
五右衛門
「がぁっ! 織田がなんぼのもんじゃい!
 俺様が蹴散らしてやるぜぇっ!」
阿国
「うちも行きますえ~」
五右衛門
「孫市なんざに負けてらんねぇ!
 ガンガンいくぜぇ!」
阿国
「やぁ、まだいてはんのんかいなあ。ひつこおすなあ」
孫市
「さっさと終わりにしようぜ、信長
 この後、もっと手強い相手が待ってるんでね」
五右衛門
「孫市なんかに手柄は渡さねぇぜ!
 ついでに阿国さんも渡せねぇぜ!」
阿国
「信長様にも、うちの舞をみてもらおうかしら」
孫市
「ちっ、やられちまったか・・・・・・
 まずいな・・・・・・これ以上やられるわけにはいかない」
五右衛門
「おおっ! お前、いいもん持ってるな!
 ちょっと俺様に貸してみろ、使い方を教えてやる」
お市
「やだよ~。それに、あたしの方が絶対上手いもん
 どれくらい上手いか、見せてあげるよ!」
五右衛門
「いいからそれを貸してみろっての!
 いくぜ、よ、ほっ・・・・・・って、あれ?」
お市
「うう・・・・・・すごいへたっぴだし・・・・・・」
濃姫
「醜いわね。今消えれば、痛い目には遭わないわよ」
五右衛門
「いかんいかん!
 罵られることが快感になってる俺様がいる!」
濃姫
「見かけ通り、野蛮なのね・・・・・・」
五右衛門
「いかんいかん! 俺様は罵られてるんだぞ!」
阿国
「はぁ・・・・・・きれいなお人やなぁ
 うちの舞も霞んでしまいそうやわぁ」
濃姫
「ありがと。あなたも可愛いわ
 そう、苛めたくなるくらいね・・・・・・」
阿国
「まるで深い淵。のぞきこんだら吸い込まれそうや
 うちの舞で目を覚ましてくれへんやろか」
五右衛門
「何だあの見るからに悪人面は!
 義賊である俺様が退治してくれるぜ!」
 
 
4B「伊勢長島の舞」(1574)
 
五右衛門の活躍もあって織田軍は敗退した。
 
だが信長は邪魔者を排さんと、追っ手を
差し向ける。
 
五右衛門は阿国を連れ、伊賀の抜け道からの
逃走を図った。
 
「抜け道?
 阿国さん、バレてるぅ?
 お、阿国さあーん!
 あ、絶景かなぁ」
 
五右衛門
「とにかく逃げ切るしかねえ!」
阿国
「ほな、五右衛門様について行きますぅ」
五右衛門
「ウッシャァ! 俺様に任しとけ!」
阿国
「こないなトコではぐれてしもたらかなんわぁ」
五右衛門
「しまった! 阿国さんとはぐれちまったい!
 俺様だけ逃げるわけにはいかねえ! 困ったぜ!」
阿国
「やぁん。はぐれてしもたわ、うち
 うちの身ぃはうちで守らなしょあおへんなあ」
 
蘭丸
「この場所を通ることは、わかっていましたよ」
阿国
「凛としやって。ほんかいらしわぁ
 はぁ・・・・・・。ええ男はんにならはるわぁ」
蘭丸
「くっ、ここは退きます!」
阿国
「もう、お会いでけへんのやろか・・・・・・」
光秀
「そう簡単に逃げ切れると思いましたか?
 身の安全は約束しましょう。さあ、諦めなさい」
阿国
「ええお人や・・・・・・優しさがにじみ出てるわ
 こないなしゅっとした人もよろしなあ」
光秀
「仕方ありません。一旦退きます・・・・・・」
半蔵
「主の命により、始末する・・・・・・」
阿国
「なんや影があって、惹かれるわぁ
 目ェだけ出てはんのんが、好いたらしいわぁ」
半蔵
「今は機にあらず・・・・・・」
五右衛門
「さすがにこの俺様も死ぬかと思ったぜ・・・・・・
 阿国さんは無事に逃げることができたんかな?」
 
イベントムービー“五右衛門仁王立ち”
 
五右衛門
「行けえ! ここは俺様に任せて! 早く逃げるんだ!」
 
 
5B「安土城の舞」
 
織田軍との戦闘の最中、五右衛門は阿国と
はぐれてしまう。
 
その阿国が信長に捕らわれているとの噂を聞き、
五右衛門は、単身安土城に乗り込むのだった。
 
「阿国さん、あんたの五右衛門様が、
 あ、助けに行くぅぜえーい!
 あ、絶景かぁ~なぁ~!」
 
阿国
「とうとう来てもうたなあ
 慶次様、うちのこと忘れてなかったらええけど・・・・・・」
五右衛門
「城・・・・・・そして囚われの姫君とくりゃあ
 大泥棒・・・・・・石川五右衛門の出番、ってこった!
 阿国さん、すぐに助け出してみせますよ!」
お市
「ここ、ものすごく広いのよ? 迷うでしょ
 あたしについてきて!」
阿国
「やぁ、可愛らしいお嬢ちゃんや
 親切やなあ。ついてこか」
お市
「ほら、こっちだよ!
 さってと! ここなら戦えるかな?」
阿国
「可愛らしのにいけずやわあ」
お市
「いったーい! もう、許さないんだから!」
 
五右衛門
「お、剣玉娘! ちったあ上達したか?」
お市
「もー、前から上手だってば!」
滝川一益
「むむっ、曲者! 出会え! 出会え!」
濃姫
「必死なのね・・・・・・可愛いわ・・・・・・
 そんなに必死になって、野蛮というより野獣ね・・・・・・」
五右衛門
「こ、これは格が上がったのか? 喜んでいいのか?
 ・・・・・・いかんいかん! そんんこたあどうでもいい!」
濃姫
「少しの間だけでも、楽しませて頂戴・・・・・・」
 
イベントムービー“再会。そしてカン違い”
 
五右衛門
「ふんりゃッ!
 やい、信長のイヌ。よくも阿国さんをさらいやがったな!」
慶次
「おいおい。誤解だぜ」
五右衛門
「やかましい!」
慶次
「ま、そのケンカ買おう。お前さんとのケンカは愉しい」
五右衛門
「阿国さん、逃げろ! デカブツは俺様が引き受けた!」
 
五右衛門
「阿国さんには、指一本触れさせねえぜ!」
慶次
「はっはっは! お前さんは相変わらず面白いなあ!」
阿国
「そんな何度もケンカせんといてほしいわあ・・・・・・
 うちが止めるしかないやろな」
五右衛門
「一世一代の大花火、ア、打ち上げたぁ~!」
阿国
「戦も、旅も、これで終いや」
 
エンディング阿国“大団円”
 
慶次
「・・・・・・負けたねえ」
五右衛門
「おう!?
 て、てめえ・・・・・・!」
慶次
「しーっ。
 行くわ。俺には戦場が似合う」
五右衛門
「だ、だけど。
 阿国さんはてめえを・・・・・・!」
慶次
「バ~カ」
五右衛門
「お、おい・・・・・・!」
阿国
「慶次様はぁ?」
五右衛門
「あ、その、なんだ。
 行っちまいました、はは、あ、あのう・・・・・・。
 えー、わ、わけわかんねえっすよねえ。
 はは、ナンだよあいつなーんつって、はは・・・・・・」
阿国
「ついて来てくれはらへんのどすかぁ?」
五右衛門
「へ?」
阿国
「五右衛門様は、
 うちと一緒に出雲に来てくれはらへんのどすかぁ?」
五右衛門
「・・・・・・うっしゃー!
 俺様の時代が来たぜい!」


戦国無双[武将]完全攻略